こんにちは!
カッコいいとは何か日々考えているSekineです。
今回は「紙製ストロー」について見ていきたいと思います。
スターバックスコーヒーが環境問題からプラスチック製ストローを廃止したことで世界中でプラスチック製ストロー廃止運動が高まっています。
日本でもすかいらーくグループが全店舗で紙製ストローへの移行を随時進めていく方向だということを発表しています。
そこで、今回はプラスチック製ストローと紙製ストローの違いなどについて見ていきたいと思います。
プラスチック製ストローから紙製ストローへ!比較!違いは?

引用:https://rpr.c.yimg.jp/im_sigg67EWy9okw41_DTkdKlT68w—x640-n1/amd/20180713-00089110-roupeiro-006-14-view.jpg
まず、疑問に思ったのは、紙製ストローが飲み物の水分を吸ってへにゃへにゃになってしまわないかですよね。
製造メーカーなどにもよると思いますが、私が実際に使ったものは、見た目はプラスチック製ストローとなにも変わりませんでした。
実際に飲み物を飲んでも問題なく使用できます。
しかし、そのまま30分ほど放置していたところ、ストローが水分を吸って湿ってしまいうまく吸えなくなってしまいました。
利便性を求めるのならプラスチック製ストローのほうが断然良いですが、環境問題を考えると紙製ストローのほうが良いです。
そのため、今後私たちは利便性を求めるだけでなく、意識から環境問題に向き合っていかなければならないということですね。
30分でストローが使えなくなってしまうのであれば、30分以内に飲み物を飲み干してしまえばいいのです!
しかし、一部では紙製ストローへ移行していくことに反対、批判の声もいくつか聞こえています。
プラスチック製ストローから紙製ストローへ!反対?批判?メリットやデメリットは?

引用:https://obs.line-scdn.net
紙製ストローに変えることで環境には良くなりますが、使い勝手は悪くなります。
それだけでなく、紙製ストローに移行していくことで懸念する声があります。
それは、障害を持った方々からの意見で「曲がるストローでないと飲めない」と言う意見です。
そう考えると、身体の自由が利かない人にとってはまっすぐなストローで飲み物が飲みづらいかもしれません。
私は環境問題を考えたらプラスチック製ストローを廃止してもよいと思っていたのですが、廃止することで非常に困ってしまう方々がいることを知らなくてはなりませんでした。
しかし、紙製ストローへの移行は全世界で進んでいることですので、近い将来、プラスチック製ストローが廃止されるのも時間の問題かもしれません。
プラスチック製ストローのように曲がる紙製ストローはできないのでしょうか。
また、これまでプラスチック製ストローを作っていたメーカーはどうなってしまうのでしょうか。
プラスチック製ストローから紙製ストローへ!製造していたメーカーの今後は?

引用:http://image.itmedia.co.jp/business/articles/1807/12/sh_straw_01.jpg
私が気になったことは、今までプラスチック製ストローを製造していたメーカーがどうなってしまうのかと言うことです。
ストロー一本でやっているメーカーはないと思いますが、ストローの生産がなくなるとメーカーとしても大打撃ではないでしょうか。
それについて調べてみると、国内でトップのストロー製造メーカーであるシバセ工業の担当の方がこのようにコメントしていました。
「今後も国内市場からストローがなくなることはないだろう」
世界的にプラスチック製ストローを廃止する動きがある中でこの回答は私としては予想外でとても驚きました。
なぜ、これだけのことが言えるのか、その理由もお答えしていたので紹介します。
「プラ製ストローの廃止を始めたのは一部の外資系企業だけ。国内メーカーから『取引をやめたい』などの連絡はほとんど来ていない。今後も多くは来ないだろう」
「代替品として期待されている紙製ストローに多くの課題があるため」
上記でもお話ししましたが、紙製ストローを使用したところ30分放置すると吸い込みづらくなりました。
このように、プラスチック製ストローのような利便性が紙製ストローでは求められないという点が国内でプラスチック製ストローが亡くならない理由になっています。
逆に紙製ストローの弱点が解消された場合、プラスチック製ストローの需要がなくなるということですよね。
シバセ工業の担当の方は、紙製ストローの課題を3つ挙げています。
プラスチック製ストローから紙製ストローへ!紙製ストローの弱点、デメリットは?

引用:https://www.fnn.jp/image/program/00335410HDK?n=17&s=nc
紙製ストローの弱点は「コストの高さ」「耐久性の低さ」「粉の出やすさ」の3つだと言います。
耐久性については何となくわかりました。
しかし、コスト面はプラスチックよりも低いと私は思っていたので驚きですね。
「紙製ストローは、製造コストがプラ製の4~10倍かかるため、比例して価格も高く、導入企業の原価を圧迫するだろう。強度にも問題があり、20~30分間水分に浸しておくとふやけ、飲んでいる最中に飲料が外に飛び出す危険性もある」
やはり、製造メーカーの担当の方も指摘しているように、現在の紙製ストローでは30分程が限界のようですね。
また、製造コストが4~10倍と言うのは驚きです。
これでは、ストローを大量に使用する飲食店などでは導入を拒みますよね。
「トイレットペーパーの芯などと同様、原紙を巻いて製造している特性上、紙の粉なども生じやすい。粉が中身に溶け出して品質が悪くなることも考えられる」
確かに、紙は水に溶けますので品質が悪くなるかもしれませんし、もしかすると健康被害も発生するかもしれません。
また、強度が低くなり噛んでいると簡単にちぎれてしまうと子供などお子さんが誤飲してしまう可能性があるのはとても心配です。
シバセ工業の担当者の方も言っていますが、一時紙製ストローへ切り替えているが上記のデメリットなどからプラスチック製ストローへ戻す企業が出てくるのではないでしょうか。
スターバックスコーヒーなど大手企業なら多少のコストは問題ないかもしれませんが、中小企業は原価の高いストローに自発的に切り替えるというのは経営に関わることですので難しいかもしれません。
プラスチック製ストローから紙製ストローへ!理由は?原因は?
上記でもお話ししましたが、今なぜプラスチック製ストローが問題となっているかと言うと、年々問題となっている海洋汚染問題につながります。
プラスチックは紙のように土にかえるようなものではないため、海洋に流れれば回収は難しく、それだけでなく200年以上も残ってしまうそうです。
アメリカの海岸では、上記のような問題で71%の鳥が30%のウミガメの胃の中からストローが発見されたそうです。
また、スペインで打ち上げられ死亡したマッコウクジラからは29KGのゴミが発見されたそうです。
死亡の原因はビニール袋やペットボトルなどのプラスチック製品が排泄できなかったためだと言われています。
ちなみに、今一番問題視されているのが5mm以下の細かいプラスチックの破片「マイクロプラスチック」です。
これらを魚や鳥、動物などが誤って食べてしまい体内で排出されず溜まってしまうということです。
これらは、周り回って私たちの体内に入ってくるかもしれません。
今のところ、健康被害を訴えている人はいないようですが、今後、さらに海洋汚染が続けば人間にも影響がでてくるかもしれません。
リサイクルに成功している国もいくつか存在します。
その国と言うのはアイルランドです。
この国では2013年にリサイクル率78%を記録しています。
あれから5年以上たっているのでさらにリサイクル率は高くなっているはずです。
全世界がアイルランドのようにリサイクルできる国になればいいんですよね。
プラスチック製品を廃止するよりも厳格なリサイクルシステムを作るのが地球環境を考えるうえで一番手っ取り早いのではないでしょうか。
Sekineの一言
今回は話題のストローに関する気になることを見ていきました。
以前、私も環境に良いなら紙製ストローへ全て切り替えるべきだと思っていました。
しかし、調べていくうちに難しいことがわかってきました。
逆に私はリサイクル分別をもっとしっかりすればよいのでは?と思ってしまいましたね。
プラスチックだけでなく、他のゴミもしっかりと分別できればこのような問題はなかったはずです。
私はストローについて調べてから、今まで少しおろそかにしていた分別をしっかりするようになりました。
この分別は私たち一人一人が意識してやらなければ成果は出ません。
そこで、私が考えたのが「ゴミ箱分別チャレンジ」です。
内容は全く考えていませんが、こういった行動をネットで配信して次の人へ、またその人は次の人へバトンタッチしていけばいつか全世界の人に分別の大切さを広げることができるのではないでしょうか。
私は才能がないので、ぜひだれか「ゴミ箱分別チャレンジ」の内容を考えて拡散してください!
最後まで見ていただきありがとうございました。
追記!!世界でプラスチック製品廃止の動き?どこの国?

引用:https://hobi-kan.com/wp-content/uploads/2018/07/a12fc30d.jpg
新しい情報で、プラスチック製ストローだけでなく世界中でプラスチック製品の規制も進んでいるそうです。
・ケニア、イタリア、エリトリア、バングラデシュ、ブータン、フランス、カメルーン、ルワンダ:法律でレジ袋の使用が禁止
・イギリス:2019年頃までにストローやマドラーの仕様を禁止する方針
・インド:2022年までに使い捨てプラスチック容器などを全廃する方針
・フランス:2020年に法律でプラスチック製のカップや皿を禁止する方針
すでに、アフリカでは25か国でレジ袋を禁止していたり有料にしていたりしています。
EU(欧州連合)では2030年までに使い捨てプラ包装材などを全廃することを打ち出しています。
企業などで自主的に行動しているところも全世界で見られています。
それだけ、環境問題について深刻に受け止め始めているのかもしれませんね。
一説によると、2050年までにプラスチックゴミが魚の総重量を超えるという結果も出ているそうです。
早急に対策を立ててほしいですね。