こんにちは!
カッコいいとは何か日々考えているSekineです。
今回は「セミクジラ」について見ていきたいと思います。
普通に私も始めようとしていますが、「セミクジラ」を知っている人はそんなに多くないと思います。
まず、絶滅危惧種に指定されているため、めったに見る事ができない生き物です。
そんな、「セミクジラ」が2018年6月に日本の北海道の観光船で撮影されたということで話題となっています。

引用:http://do-butsu.com/wp-content/uploads/2016/01/whale_mouth.jpg
しかし、話題となっていると言っても「セミクジラ」を知らなかったらどれだけすごいことなのかわからないので、私なりに簡単に「セミクジラ」について調べてみました。
その前に、北海道で撮影された「セミクジラ」についておさらいしておきます。
まず。撮影されたのは2018年の6月で北海道の斜里町沿岸で観光船「おーろら」を運行していた中村忠義船長が発見して撮影したそうです。
中村さんが「セミクジラ」を撮影した時間と場所は6月21日の午後1時半ごろだったそうです。
沖およそ6キロほどの海上に体長およそ10メートル以上のクジラを発見して撮影し、その写真を会社のフェイスブックに投稿したところ、その写真を見たアマチュア鯨類研究家の今井康貴さんがその特徴から「セミクジラ」ではないかと指摘したことで話題となっています。
「セミクジラ」が知床沿岸で発見されるのは2013年の7月以来だそうです。
専門家も珍しいと言うほど希少だということですが、その生態などは一体どういうものなのでしょうか。
絶滅危惧種のセミクジラとは?特徴は?生態は?由来は?

引用:https://animalbattles.wealthyblogs.com/wp-content/uploads/2017/08/8f4ed0265eca70c241059e7916c19de7.png
「セミクジラ」は成長すると体長13メートル~18メートルほどにまで成長します。
これは、通常の建物6階~7階に相当する高さです。
地球上で最大級の生物と言えるかもしれませんね。
大きさはもちろんですが、体重も60トン~80トンになるそうです。
特徴としては、頭部が全長の4分の1ほどを占めているそうです。
単純に考えると頭がとても大きいということですよね。
とても知能が発達していそうですね。
それだけでなく、口も大きく湾曲しており、最大の特徴はクジラヒゲですね。
長いもので2メートルを超すこともあるそうです。
「セミクジラ」と言う名前の由来は背びれの無い背中の美しい曲線と背部を長時間海面に出して遊泳する性質からその名前が付いたと言われています。
夏に鳴く「セミ」から来た言葉ではありません。
もう少し詳しくお話しすると、背ヒレがない事で「背中が美しく見えた=背美」「浮上した時に水が乾きあがる=背乾(せび)」からきていると言われていますね。
なぜ、「セミクジラ」がこれほど話題となっているかと言うと生息数が極端に少ないからだそうです。
また、「セミクジラ」の研究の歴史が浅いというのも理由の一つかもしれませんね。
簡単に調べてみたのですが、まだ回遊経路や越冬海域などもわかっていないそうです。
絶滅危惧種のセミクジラとは?英語では?
和名は「セミクジラ」ですが英語では一体どのような名前なのでしょうか。
英名は「Right Whale」と呼ばれているようです。
その由来は、脂肪分の多く体長が多く泳ぎがゆっくりで捕鯨が容易にできたこと、また、脂肪により死亡しても沈まないことなどが名前の由来となっているようですね。
絶滅危惧種のセミクジラとは?生息地域は?生息範囲は?
生息に関しても不明な点がほとんどのようです。
日本でも今回の北海道だけでなく、色々な地域で確認はされているそうです。
これまでの研究から南東部ベーリング海が採餌場となっている可能性が高いと言われています。
また、アラスカ湾コディアック島周辺でも確認されているそうです。
調べていて思ったのですが、本当に生態が解明されていないようで記録はいくつかあるのですが、その多くは可能性と言うものですね。
繁殖や出産に関しては全く記録もなく、未だに一切判明していないようです。
絶滅危惧種のセミクジラとは?過去の大量捕獲、捕鯨の過去?方法は?

引用:http://blog-imgs-41.fc2.com/o/s/a/osashimiya/20071121104943.jpg
最近は報道されませんが、一時期、海洋生物保護団体であるシーシェパード環境保護団体が日本の捕鯨についてかなり抗議運動をしていたのを覚えているでしょうか。
セミクジラだけでなくセミクジラ科は基本的に体が大きく動いが遅いです。
また、海岸に接近することが多いことや死亡しても脂肪が多い為、沈まず捕獲が簡単だということや鯨油や鯨肉も身体が大きい分効率良く回収できます。
長い鯨ひげは工芸材料として重宝され利用価値が高かったことから日本だけでなく世界各国で捕鯨されていたそうです。
ちなみに、日本では文楽人形の仕掛け、西洋ではコルセットや傘などの素材に使用されていたそうです。
そう考えると、鯨のヒゲはかなり丈夫なものだということですね。
捕鯨の方法は地域によって異なるようです。
日本のある地域では親子連れの鯨は取らないという習慣があったところもあるそうです。
しかし、こういった習わしがあるところは少なかったようです。
逆に親子連れを狙った捕鯨の記録もありました。
子は小型で仕留めやすいということで最初に狙い、子供をかばう親を狙ったり、一度逃げても知能が高い鯨は再度戻ってくるそうです。
それを狙う漁もあったそうです。
今でも世界中で捕鯨や密漁などがあり、鯨が安全に生活できる地域はどんどん少なくなっています。
広い海すべてを監視することは不可能ですが、今後も保護団体の方々には頑張ってもらいたいですね。
日本でも保護対策は進んでいるようです。
「セミクジラ」に対しては漁業法で商業捕鯨が禁止されています。
禁止されていないのは、座礁や漂着、混獲などは水産庁の許可のもと利用することができます。
しかし、未だに定置網でかかった鯨を食用として無断で販売して市場に出回ったあと発見、報告されるケースもあるそうです。
そう考えると、全ての人に「保護」と言う言葉が根付いていないということですね。
漁師さんには私たちではわからない問題や悩みなどがあるかもしれませんが、しっかりと向き合ってほしいですね。
ちなみに、1937年以降は国際的にセミクジラは保護対象となっています。
しかし、捕鯨や密漁が未だにあるため未だに絶滅危惧種に指定されています。
おそらく、繁殖間隔が他の動物に比べて非常に長いというのも増えない理由かもしれませんね。
絶滅危惧種のセミクジラとは?特徴の口の形状は?

引用:http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/3011/zzsyokuzi1.jpg
セミクジラの特徴の一つが口の形状です。
日本でも有名なシロナガスクジラの口は「へ」の字のようになっています。
わかりやすく言うと、口を閉じている時は人間のような形状で水平になっています。
これはイルカやシャチなども同じですね。
しかし、セミクジラの口は三角に近いアーチ状になっています。

引用:https://stat.ameba.jp/user_images/20090531/21/oldworld/49/5c/j/o0513026010189437632.jpg?caw=800
写真で見ると一目瞭然ですね。
アーチ状、弓なりなどと言われるのがわかりますよね。
絶滅危惧種のセミクジラとは?食事方法は?何を食べる?
身体が大きい分、一日に取る食事の量も膨大です。
一体どのように食事をとっているのでしょうか。
調べてみると、セミクジラは濾し取り型と言われる食事方法を取っています。
簡単に言うと、口を開けたまま海水ごとエサを取る大胆な食事方法です。
セミクジラの上顎には数百枚の細いヒゲ板と言うものが櫛状に並んでおり、そのヒゲ版がオキアミやプランクトンをひっかけて、それ以外の海水h流れ出すという構造になっています。
なんと、セミクジラが口を開けると上下で3メートルにもなるそうです。人間は余裕で丸のみできてしまう口の大きさですよね。
口を開けたまま泳げば簡単に食事ができるというのはとても便利ですね。
食事や口についてお話ししたので、次はセミクジラのヒゲについて簡単に触れておこうと思います。
絶滅危惧種のセミクジラとは?ヒゲとは?特徴は?
鯨には大きく分けて歯を持っている「ハクジラ」とヒゲを持っている「ヒゲクジラ」に分類されるそうです。
ちなみに、「ハクジラ」はイルカやシャチなど比較的有名ですよね。
今回はセミクジラについて見ているのでヒゲについて簡単に特徴を見ていきたいと思います。
絶滅危惧種のセミクジラとは?ヒゲとは?

引用:http://www.at-s.com/news/images/n46/459814/IP180219TAN000087000_O_2.jpg
よく、水族館のイルカショーなどで技を決めたイルカに小魚を与えているシーンを良く目にすると思います。
イルカやシャチなどは歯を使って食べているのに対して、セミクジラはヒゲ板と言う部分を使って海水からオキアミやプランクトンを濾し取って食べます。
絶滅危惧種のセミクジラとは?ヒゲの特徴は?
セミクジラのヒゲの特徴としてはとても長いというところです。
長いところでは3メートル近くにもなるそうです。
独特の弾性を持っているセミクジラのヒゲは、日本でも伝統工芸などの一部として使用されていました。
滅危惧種のセミクジラとは?寿命は?
大型のものは寿命が長いと言われています。
ホッキョククジラは寿命が100年以上あるのではないかと言われています。
調べてみると、200円生きる個体も存在するという噂です。
シロナガスクジラもおよそ100年~120年生きると言われており、平均寿命はおよそ85年と言うデータがあります。
しかし、こちらも個体によっては200年以上生きると言われています。
セミクジラはおよそ70年とも言われていますが、全てが解明されているわけではないので、100年、200年生きる個体がいても不思議ではありません。
もしかすると、300年、400年生きている個体も世界のどこかには存在するかもしれませんね。
Sekineの一言
今回は謎多い「セミクジラ」について簡単に見てみました。
生態についてほとんどわかっていないということですので、今後の研究結果がとても楽しみですね。
また、鯨の寿命は長いと聞いていたのですが、100年、200年生きる個体も存在すると言うのには驚きましたね。
鯨の生態が解明されれば、もしかすると長寿の秘密がわかり人間の寿命が100年、200年増えるかもしれませんね。
しかし、人間の乱獲によって激減したこともあり研究は難航しているようです。
生態系ですので、賢く強いものが生き残っていくと言うのはわかりますが、人間には他の動物にはない知性がありますので、しっかりと自然環境を守ってほしいですね。
人ごとのように言っていますが、私もゴミの分別などできることはやっていきたいと思います。
今後、鯨に関して新しい情報がありましたら、また皆さんと情報を共有したいと思います。
最後まで見ていただきありがとうございました。