今世界で話題となっているインドのある画家さんがいます。
その画家さんはArun Kumar Aajajさんと言い、何と世界で一人のミシンで絵を描く画家さんと言うことです。

引用:https://irorio.jp/wp-content/images/uploads/2018/06/catch0616-621×480.jpg
日本でもミシンは使いませんが刺繍と言う昔からある糸で絵を描くものはあります。
しかし、Arunさんの作品は糸で描いたとは思えないほどの繊細さだったんです。
海外ではすでに話題となっており、海外のメディアでは「世界で一人」と言う紹介をされています。
私もミシンで絵を描く画家と言うのは聞いたことがありませんでした。
https://www.facebook.com/inuvashan/photos/a.1444943099118607.1073741828.1444930735786510/1805545276391719/?type=3
上の写真を最初に見た時はとてもきれいな絵だなーと思っていました。
中には最初は油絵だと思ったという方もいたそうです。
作品は日本でもお馴染みの刺繍と同じ要領で作られるそうなのですが、Arunさんの作品は刺繍よりもはるかに細い糸を使用することによって、これだけ繊細な絵を描くことが可能だそうです。
https://www.facebook.com/inuvashan/photos/a.1444943099118607.1073741828.1444930735786510/1805545229725057/?type=3
広げた絵を見ると、布に写真を張り付けたと思うくらい繊細ですよね。
今注目されているArunさんも一時は挫折した時期があったそうで、一度は画家の夢をあきらめたそうです。
Arunさんは幼少のときから絵が好きで周りからもその才能を認められていたそうです。
なぜ、Arunさんは夢を諦めなければならなかったかと言うと、15年前にArunさんの父親が亡くなり家業の仕立て屋を継がなければならない状況になってしまったそうです。
日本でもたまに聞くような話ですね。
当然、絵の勉強のために通っていた学校はやめざる負えなかったそうです。
ですが、Arunさんは画家になるという夢をあきらめられず、仕事で使っているミシンで絵を描くことだったんです。
Arunさんはメディアにこのようにコメントしています。
「僕は12才の時から、これまで23年間ミシンで縫い物をやってきました」
「父は仕立て屋で、僕が16才の時に亡くなりました。なので、僕は学校をやめ、店を継がなければならなかったのです」
「僕は、一生仕立て屋で終わりたくはありませんでした。それで、ミシンの技術と絵の技術を組み合わせました。自分の名前を、どうにかして世に認めてもらいたかったんです」
日本でもお馴染みの刺繍は手芸です。
刺繍を使ったアーティストは探せばかなりいると思いますが、Arunさんのようにミシンを使って絵を描く方は世界を探してもいないと思います。
刺繍の手縫いよりも細かく縫えるミシンだからこそ、あそこまで繊細な絵を描き出すことができるんですね。
しかし、逆に言うと繊細だからこそ刺繍よりもより高度になるということです。
「作業はとても注意深く、正確にやらなければなりません。一度間違えると修正はほぼ不可能だからです」
「それに、一度縫った糸の上に重ねて縫うこともしません。美しく仕上げるには、糸は一層でなければならないのです」
ミシンを使ったことがある人ならだれでもわかりますが、まずまっすぐに縫うことも難しいですからね。
繊細な仕事を要求されるようですので、一つの作品が完成するまで1年かかるものもあるそうです。
現在もArunさんはインドのパティヤーラーと言う場所のアダラットバザーと言うところで仕立て屋を営業しており、そのかたわら画家として絵画を作成しているそうです。
動画で見るとよくわかりますが、刺繍とおなじように布を張る道具を使い布がよれないように固定していますね。
あとはひたすら塗っていくだけと言うことですね。
しかし、Arunさんの作品の色の立体的な表現は一体どのように作りだしているんですかね。
油絵など絵にはボカシや重ねるりと言う色々な技術で絵を立体的に描いていると私は思っています。
しかし、Arunさんは重ね縫いはしないと話していますので色を重ねることができませんよね。
どのように、これだけ繊細で立体的な絵を描き出すことがミシン一つでできるのか気になりますね。
ちなみに、Arunさんのようなクオリティーではりませんが、今の最新のミシンはコンピューターで取り込んだ図柄を布に刺繍することができるようです。
布に自分のオリジナルのデザインを刺繍したいという方でArunさんのようにミシンを使いこなせないという方はぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
この話題は海外で取り上げられたことで、今度はArunさんの元を訪れる外国人観光客の方も増えるかもしれませんね。
さらに私が気になったのはArunさんが仕上げた作品は購入できるのか、また購入するとなると一体いくらになるのか知りたいですね。