日本に影響を与えている海外メーカーと言うのは色々ありますよね。
代表的なところでいうと大手インターネット販売メーカーである「アマゾン」ですね。

引用:https://i2.wp.com/amakasu-net.asia/wp-content/uploads/2016/01/amazonlogo.jpg
以前、私も配送業をやっていたのでわかりますがアマゾンの配送の物量はどの地域でもすごいものです。
やはり、手軽にボタン一つで注文出来て直ぐに玄関まで届けてくれるというのが一番の魅力なのかもしれませんね。
私の個人的意見としては、アマゾンはとても便利で私も利用することがあります。
しかし、決して他のメーカーと比べて安いというわけではありません。
もちろん、安いものもいっぱいありますよ。
そう考えると、日本企業でもアマゾンのような経営ができても良いのでは?と思ってしまいます。
このような「アマゾン」など世界的に有名な企業と言うのが日本で誕生しても良いのではないかと最近思い始めました。
日本企業には海外企業と何が違うのでしょうか?
決して日本の企業を馬鹿にしているのではありません。
トヨタやソフトバンクなど世界的に有名な企業は日本にもありますが、日本の技術などを考えるともっと多くても良いのでは?と個人的に思っているだけです。
だいぶ話がズレてしまったのですが、今回皆さんと情報を共有しようと思ったのは、アマゾンと同じように日本に大きな影響を与えている「コストコ」です。

引用:https://costcotuu.com/wp-content/uploads/2011/05/costco-iruma1.jpg
「コストコ」は日本であまり見なかった会員制の食料品や日用品を販売している企業です。
私も数回訪れたことがあるのですが、日本の商品に比べて全てスケールが大きいという印象でした。
日本の売り場とは違い、巨大倉庫に高くまで商品が並んでいるところを見ると「テレビで良く見るアメリカのお店だ!」と思いましたね。

引用:http://img-cdn.jg.jugem.jp/1b8/86163/20060221_126203.jpg
簡単にコストコが誕生した経緯を調べてみたところ、最初は1976年にカリフォルニア州のサンディエゴにある飛行機格納庫を改造して作られた「プライスクラブ」と言う名前のお店が始まりのようです。
今では世界最大の小売りチェーン店となり、日本でもすでに26店舗の倉庫があるそうです。
色々な番組でコストコを紹介していることがありますが、スケールだけでなく、その中身も本物のようです。
私もコストコ特集を何度か見ていますが、コストコ常連の方々はとてもうまく利用していますね。
コストコで売られている食料品をアレンジしたレシピ集なども販売されるくらいですからね。
日本にはなかった会員制をとっていると上記でいいましたが気になるのがその会員費ですよね。

引用:https://farm8.staticflickr.com/7178/13965276382_be470a603e.jpg
今は個人の会員は年会費として4400円だそうです。
そして、法人の会員は年会費3850円と個人会員より少しお得に利用できるようです。
現在26店舗のコストコですが、今後は50店舗まで増やす予定とのことです。
目指せ47都道府県と言ったところでしょうか。
この50店舗と言う目標もあながち難しくなさそうです。
そういっているのが日本法人社長であるケン・テリオ氏です。
驚いたのが、日本でも現在26店舗ですが人口が約3600万人ほどのカナダにはコストコが100店舗ほどあるそうです。
国土や人口密度、文化などが違うとしても日本は1億人ほどいますので50店舗と言うのは少ない方かもしれませんね。
しかし、会員制のリテールビジネスを続けているコストコがなぜ日本市場で成功しているのでしょうか。
以前に日本大手家具メーカーの「○塚家具」さんで父親と娘の意見が食い違い大きな話題となったことがありますよね。
これは簡単に紹介すると父親は今までの高級メーカーで会員制を貫く姿勢で逆に娘さんはニトリなど安くだれでも手の届く客層まで目線を下げる姿勢とで対立していましたね。
実際に娘さんは今まで続いていた会員制を廃止しましたが、実際はどうだったのでしょうか。
会員制と言うのは周りから見ると特別感がありますが本当のところはどうなんでしょうか。
その成功している理由について調べてみると面白いことがわかりました。
その結果、コストコは販売している商品は通常の価格よりも平均して30%~35%安い価格で販売しているそうです。
この安さがコストコが日本で成功している一つの理由かもしれませんね。
ちなみに、私のコストコでのお勧めは牛肉です。

引用:https://inakadaisuki.com/wp-content/uploads/2017/10/IMG_5222-1024×768.jpg
日本でも牛肉はA5ランクなどランク別になっていますがアメリカでも等級に品質でわかれているそうです。
最高位の「プライム」から「コマーシャル」、「チョイス」、「ユーティリティ」、「セレクト」、「カッター」、「スタンダード」、「キャナー」と8等級に分けられているそうですが、コストコでは牛肉の最高位である「プライム」を安価な値段で購入できるそうです。
また、コストコファンには朗報かもしれませんが、今後日本ではなかったサービスが開始されるかもしれないそうです。
そのサービスと言うのが、現在はアメリカとカナダでしか開始されていないサービスで一般会員と法人会員の他にエグゼクティブメンバーと言う種類です。

引用:http://1.bp.blogspot.com/-4mckSRJB1ps/VnmEz4iKh_I/AAAAAAAAKFM/Ci36f06Wpbw/w1200-h630-p-k-no-nu/IMG_3530.JPG
このメンバー特権としては、何と買い物をすると2%キャッシュバックされるそうです。次第で1000ドルが上限のようですが…
それだけでなく、このメンバーになるとコストコが手掛けている旅行サービスや自動車保険などを購入することもできるそうです。
コストコを良く利用する人ほどお得に買い物ができるというわけですね。現在展開している日本や韓国、台湾、オーストラリア、スペイン、フランスなどには今のところないそうですが、検討しているそうです。
近いうちにエグゼクティブと言うメンバーが増えるかもしれませんね。
それだけなら驚きも少しでしたが、更に私が驚いたのがコストコが2019年にもEC(eコマース)を開始する準備をしているという情報を耳にしたからです。
「eコマース」とは最近よく耳にする言葉です。
簡単に言うと、「アマゾン」です。
皆さんも知っている通り、インターネットで買い物ができる「アマゾン」はとても便利ですよね。
「アマゾン」の影響で小規模で展開していた小売業者が軒並み閉店しているという話も聞きます。
このようにインターネットを介しての契約や決済を行う取引形態を「eコマース」または「EC」と言います。
これを聞いて、私は「ついにコストコが!!」とつい声に出てしまいましたね。
すでに準備は着々と進んでいるようで2019年には開始されるようですね。
調べてみると、そのために兵庫県の物流センターでは拡大工事が行われており、千葉県では新しく物流センターを建設する大規模なプロジェクトも進んでいるそうです。
実際に、日本法人のテリオ社長本人もアマゾンの脅威は感じているようです。

引用:http://www.withwomentimes.com/keyperson/ken_theriault/portrait_wide.jpg
アマゾンは巨大なモンスターです。彼らは優れた企業であるし、素晴らしいビジネスをしていると思います。もちろん、アマゾンが売っている商品は、しっかりとチェックしています。
しかし、我々は今後も質の高い商品・サービスを安く提供し続けていくことができると確信しています。コストコは、「*ブリック・アンド・モルタル(Brick and Mortar)」で始まった会社です。
“ブリック・アンド・モルタルとは:直訳すると「レンガと漆喰」となるが、アメリカでは実店舗を持つ企業の呼称として使われる。”
そして、我々はeコマースへと手を広げていく。アマゾンは昨年(2017年)、スーパーマーケット・チェーンのホールフーズ(Whole Foods)を買収しました。彼らはeコマースと実店舗とのバランスが必要だと判断したのでしょう。そして、アマゾンにはプライム会員があり、コストコにはエグゼクティブ会員があります。
私にとって、コストコの売り場はワクワクする空間です。広い倉庫店の中を歩いて、商品を手に取って、眺めて、歩き回るのです。私にとっては、宝探しをしているような感覚です。
私もテリオ社長が言っている売り場を歩くワクワク感に共感しました。
私は買い物をするとき、一番買いたい商品はもちろん買いますが、その他にも家で使える商品はないかなど色々考えながら買い物を楽しみます。
実店舗ではこういった歩きながら商品を見ながら考えるということができますが、実店舗がないインターネットショップではそういった楽しみが薄くなってしまっていると私は思っています。
目的の物は安く簡単に手に入るかもしれませんが、自分の思い描く理想を体現できる商品が転がっていないか考えながら楽しんでショッピングを楽しむことは出来ませんよね。
「宝探しをしているような感覚」と言うのはとても共感できますね。
また、探しながら買ったからこそ大事にできるというのもあるかもしれません。
ネットで買ったから物を粗末にしているということではないです。

引用:https://rich-meru.com/wp-content/uploads/2018/05/research.jpg
以前やっていた配送業で思ったことなのですが、アマゾンの商品をお持ちしたとお客様にお電話でお話しすると、よく「中身なに?」や「何の商品?」と訪ねてくる人がたくさんいました。
それを聞くと毎回「なぜ自分で買った商品の中身がわからないんだ?」と疑問に思っていました。
このように何を買ったか自分でもわからなくなってしまうインターネットショップもなんだか怖いですね。
中にはとても楽しみに待っているようで「待ってました!ありがとう」と声をかけてくださる方もいますので一概にインターネットで買い物をすると言うのがいけないとは私も思っていません。
しかし、eコマースが急激に拡大している今だからこそ歩いて買い物をする楽しみを改めて実感しても良いのではないでしょうか。
コストコについてまとめてみると、現在コストコは世界11か国に店舗を展開しており約740店舗の倉庫を展開しています。
売上は年間で約1260億ドル(日本円で約13兆8500億円)です。
東京都の予算およそ13兆円よりも売り上げているということですね。
従業員数もけた違いで世界では約24万人、日本だけでもおよそ9000人が働いているそうです。
コストコに関わっている企業を考えるとさらに多いということですよね。
コストコ会員に登録している数では、世界では約9300万人で日本だけでも約600万人いるそうです。
会員費だけでも日本で年間3兆円規模と言うことですかね?計算が正しければ…
凄いことですが、もし企業がポシャッたと考えると恐ろしいですね。
影響が世界規模で起こりますし、これだけの従業員数が直接被害を受けてしまうということですからね。
コストコがどのような経営戦略を立ててくるのか今後も見ていきたいと思っています。
最後まで見ていただきありがとうございました。
関連記事