皆さんは「ブルセラ症」と言う名前をご存知ですか?

引用:https://www.nyktakamatsu.com/sick/burusera/
私もつい最近まで聞いたことがありませんでした。
調べてみると、つい最近これに感染した患者が腎機能不全のかなり重い症状になっていたことがわかりました。
また、この感染症を調べたところ国内外では存在しない新種の菌であることが判明したそうです。
家畜によるブルセラ症の菌はおもに海外から持ち込まれることが多いそうですが、今回感染した患者は渡航歴がないことから現在、感染症研究センターなどが感染源の経路などを調べている途中だそうです。
このブルセラ症にかかると、どのような症状が現れるのか実際に感染した方の症状を参考に見ていきたいと思います。
その方は、まず食欲が無くなったそうです。
そして、39度を超える高熱が1週間もの間続いたそうです。
そして、その2か月後に腎機能の急速な悪化で急性腎障害による尿毒症と言うことで入院して血液透析を行ったそうです。
現在は治療もむなしく回復せず、透析治療を受け続けているそうです。
今回の感染源はいまだに見つかっていないそうですが、菌の遺伝子解析を行った結果、宿主がネズミなどの齧歯(げっし)目に近かったそうです。
そのため、この患者は感染したネズミに接触した可能性があるとしています。
今回のブルセラ症について私たちが心配するものではないとしていますが、感染源などが未だにわかっていないということもあり少し怖いですね。
また、感染した患者さんがかなり重症だということもブルセラ症の怖さを物語っていますね。
新菌種「ブルセラ症」とは?感染経路は?潜伏期間は?予防は?

引用:http://idsc.nih.go.jp/disease/brucellosis/idwr200704.html
上記でも話しましたが、感染経路の多くは海外から持ち込まれることが多いそうです。
それ以外にも感染動物の加熱殺菌が不十分な乳やチーズなどの乳製品、肉の喫食による経口感染が一般的だそうです。
お笑い芸人のイモトアヤコさんなどが牛の乳から直接牛乳を飲むシーンを見ましたが、殺菌されていない乳から飲むという行為は一番危険と言うことですね。
まれに、人から人への感染も報告されているそうですが、授乳や性交、臓器移植などとても稀なケースのようですね。
実際に感染してしまった場合の菌の潜伏期間についてはおよそ1
週間~3週間程度だそうです。
稀に数か月潜伏していたケースもあるということで、その人や状態によっても変化するようですね。
そこで、このブルセラ症を予防する方法はあるのか調べてみました。
すると、人へのブルセラ症を予防する方法は感染動物の根絶しかないようです。
結果、私たちにできる予防は何もないということですね。
乳製品の適切な加熱処理や予防接種は私たちでもできますが、やはりほとんど私たちで注意できることはないと私はおもいます。
もし、倦怠感や発熱、発汗、腰背部痛、関節痛、悪寒などの症状がでたらすぐに病院へ行きましょう。
症状が軽いからと言って軽視せずに、身体に少しでも異変があったらすぐに病院へ行ってください。
話は少し変わりますが、私は歯に少し痛みが走ったのですが痛みも治まったので病院へは行きませんでした。
すると数か月たって激痛が走りました。
病院へ行くと、そこには大きな穴が空いており手遅れになっていました。
このように、自分で判断するのではなく早いうちに病院の専門の先生に見せに行きましょう。
新菌種「ブルセラ症」とは?
ブルセラ症はブルセラ属菌による人獣共通感染症である。食料や社会・経済面のみならず、共同生活者としても動物への依存度が強い国や地域では、いまだに重要な感染症の一つである。 一方、多くの工業国では動物のブルセラ症対策が行き届いた結果、ヒトのブルセラ症も減少した。 これらのことは、ヒトのブルセラ症の発生が保菌動物の存在に依存していることを示している。
簡単に言うと、私たちには予防することは難しい菌ですが、先進国などではほとんどの場合、対策が行き届いているということです。
主に地中海地域や西アジア、アフリカなどにブルセラ症が多いそうです。
そのため、渡航歴がある方は注意が必要ですね。
海外に旅行に行かれる人はその国から菌などをもらってきてしまうことがあります。
また、ヒツジやヤギなどを自然宿主とする菌などが人へ感染します。
ブルセラ症に感染するリスクが高いのは酪農や農業を行っている人や動物と触れ合う機会が多い獣医師などはリスクが高いので注意が必要かもしれませんね。
調べてみましたが、現在、日本ではほとんど撲滅されています。
撲滅されているからと言って、感染しないわけではないので気になる方は予防接種などを受けられるほうが良いと思います。
新菌種「ブルセラ症」とは?ブルセラ症の語源は?由来は?女子高校生?
調べていると、ブルセラと言う言葉が女子高校生から来たという語源があるそうです。
気になったのでさらに調べてみると、90年代に社会問題になった女子高校生が使用済みの下着や制服をマニアに売ってお金を稼ぐ行為であり「ブルマー」や「セーラー服」を合わせた造語だそうです。
この二つを合わせると「ブルセラ」になりますよね。
そんな語源がありますが、これは真っ赤なウソです。
実際には、この感染症を発見したBruce博士から取られた名前だと思われます。
皆さんは間違った覚え方をしないように注意してくださいね。
追記!!新菌種「ブルセラ症」2例目の感染者…
情報によると、長野県に住む40代の女性が「ブルセラ症」に感染して、その子供3人にも感染していたということが2018年7月24日に国立感染症研究所の取材でわかったそうです。
感染した女性は今年の1月に高熱を発して病院を受診したそうです。
その時は解熱剤を投与して改善したものの2月に再度高熱を発して、その時は関節痛などにも見舞われたそうです。
血液検査などを実施したところ「ブルセラ属菌種」であることが判明して、同じ県の男性が5月に感染が判明してから2例目となったとのことです。
家畜のブルセラ症の菌は海外から持ち込まれることがほとんどですが、女性には渡航歴はないとのことです。
ちなみに、女性の家では猫を飼育しています。
今のところ感染源は見つかっていないようです。
最悪の場合、死に至るものなので感染源などをしっかりと見つけてほしいですね。
また、何か情報が出ましたら皆さんと情報を共有したいと思います。