今日、テレビで「多頭飼育」に関して取り上げられていたので私も気になり調べてみました。
調べてみると、最近では「多頭飼育」が問題となっているそうです。

引用:https://wanchan.jp/osusume/detail/5026
「多頭飼育」を簡単に言うと、ペットが増えすぎて面倒見きれなくなり「多頭飼育崩壊」になるケースが後を絶たないそうです。
今日、見た「多頭飼育崩壊」の方は奥様に先立たれてさみしさから最初は2頭の犬を飼育していたそうです。
しかし、その2匹が増えるだけでなくほかの何らかの理由で飼いきれなくなった犬をその家に捨てていく人たちもいたそうです。
それから増加して最終的には70頭まで犬が増え始めて飼い主が他界してしまったそうです。
結局、現在はボランティアなどが力を合わせて最低限の生活ができるまでに改善されたそうですが、このようなところが増えているというのは問題ですね。
また、あるところでは元々は純血種のアメリカン・ショートヘアのメスとオスの1匹ずつ飼われていたそうです。
しかし、不妊治療を行っておらず自然繁殖で猫が増え飼いきれなくなり、「NPO法人ねこけん」が猫たちを救出するという事態までになったそうです。
この救出した猫の現場では成猫に対して子猫の数が少なかったそうです。
その原因は子猫が成長できずに命を落としてしまっていたそうです。
それだけでなく、猫同士の「共食い」が原因の一つだということで私は驚きました。
調べてみると、猫の世界では交尾したいメスが子育て中の時、オスは子猫を殺す「子殺し」と言うものがあるそうです。
狭い空間と40匹以上の猫がいたことから食べ物の奪い合いになっていたとその方は話しています。
そこで生き延びようとする生物の本能から子猫を食べる共食いが起こっていたのではないかと「NPO法人ねこけん」の救出した人は言っています。
なぜ、このような「多頭飼育崩壊」が起こってしまうのでしょうか。
多頭飼育の現状とは?その飼い主さんとは?

引用:https://grapee.jp/17287
多頭飼育崩壊になってしまうご家庭の飼い主さんの多くは多頭飼育したくてした人はほとんどいないそうです。
ほとんどの飼い主さんにはまったく悪気がないそうです。
上記で紹介した猫の飼い主さんも「子猫がかわいくて」と言う理由だったそうです。
他にも「心の支えだった」と言う飼い主さんも多いそうです。
また、「多頭飼育崩壊」してしまう人達には大きな共通点があるそうです。
1) 力が落ちた人 ご高齢者や、仕事の過労、気持ちの落ち込み、がんばることができなくなった人などが考えられます。また、知的障がいや統合失調症などの障がいを持っていて両親がご高齢になったか亡くなったなどで、片付けを手伝ってくれた人がいなくなった場合が考えられます。
≪解決≫このような場合は、ごみ捨てを手伝うことと散らかさない工夫を手伝うことが重要です。
2) 大事なものへのこだわりが強い人 強迫性障がいや自閉症等を持つ人の場合で、そうではない人にはすぐには理解できない、本人にとってとても重要な物であることがあります。人によっては大事な数字が書いてあったり、他人にとってはごみなのだけれども、本人にとっては芸術的な好みがあること、捨てることが不安でしかたがない場合などです。本人はどうしても捨てたくないのでどんどん物が増えていくことになります。知っておきたいことは、多くの場合、ごみと、本人にとって大事な物は、本人は区別がついているということです。ただ、あまりにも物が増えてしまったので、ごみと大事なものが混在し、どこから手をつけたらいいか分からなくなっている場合が多いです。
≪解決≫本人にとって何が大事なものなのかを、支援する人がよく理解できるまで本人に根気よく何度も話を聴きます。本人が、この支援者が完全に自分を理解してくれた(大事なものを捨てない人)と実感できると安心することができて、片づけを手伝わせてくれるようになります。
3) 大事なものとそうではない物の区別が難しくなった人 認知症のタイプによっては、同じものをひたすら集めてくるようになる人がいます。全部が自分にとって大事なものなので、他者に勝手に捨てられると混乱します。また認知機能の低下によって、大事なものとそうではないものの区別が難しくなることもあります。捨てるという動作や計画ができなくなったり、捨てることの意味が分からなくなる人もいます。
≪解決≫認知症診療ができる医師が診察して治療を開始したり、認知症のケアが上手な専門家が本人の世界を大事にしながら手伝ったりすると解決策が見つかります。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/morikawasuimei/20140601-00035889/
上記で紹介した犬の多頭飼育崩壊をおこしてしまった飼い主さんも犬を飼うきっかけが奥様がお亡くなりになったという寂しさでしたね。
寂しいという理由で生物を飼う方は多いと思いますが、生き物も私たちと同じで生きています。
私たちには責任を持って育てる義務があるということです。
海外でもある方が「多頭飼育崩壊」について調べてみた結果、多くの家の飼い主さんが大きなショックが原因だと結論していました。
更に、その調べでは75%が低所得者で88%が結婚していない、64%が高齢者であることもわかっています。
ちなみに、私が調べて「多頭飼育崩壊」を起こしてしまった飼い主さんは全て高齢者でした。
高齢者の方の動物の飼育に問題があるとは決して言っていません。
「多頭飼育崩壊」とはやろうと思ってしている人はほとんどいないということだということです。
しかし、こういった不幸な動物を増やさないためにはどうすればよいのでしょうか。
やはり、一番簡単な方法はメスには避妊・去勢手術をすることだと思います。
また、自分自身の経済状態もしっかりと計算に入れたうえで責任もって育てられる余裕のある方に動物を飼育する権利があると私は思っています。
「寂しい」などの安易な理由で動物を犠牲にしてはいけないということですね。
多頭飼育崩壊の現状とは?起こる流れとは?

引用:https://pettimes.jp/keep/post1224/
多頭飼育崩壊になる流れは様々ありますが、多くは避妊・去勢しない状態で比較的自由に繁殖できるようにしていることが原因です。
また、生まれた犬や猫の貰い手を見つけることができないだけでなく愛情が生まれて譲ることができないということが大きいようです。
そして、その子供たちがさらに子供を増やします。
増えると飼い主の手が行き届かなくなり生活環境が劣悪になっていきます。
それだけでなく、増えすぎてしまい頭数分の食事も用意できなくなるほど金銭的にも余裕がなくなり、犬や猫が半野生化したり引っ越して逃げてしまうケースが多いそうです。
さらに「多頭飼育」について調べてみるとこれには3つのタイプが存在するそうです。
・個人の過剰多頭飼育
こういう方を「アニマルホーダー」と言うそうです。
ホーダーと言うのは生活が困難になってしまうほど目的のものを集めてしまう収集家と言うことですかね。
この方々に多いのが狭い空間で避妊・去勢手術をせずに頭数が増えていくことです。
そのほとんどが排せつ物などの処理もしておらず劣悪な環境になっていることが多いそうです。
また、こういった状況になっていても飼育している飼い主さんがその事実を把握していないことも多いそうです。
良く、ニュースなどでも「悪臭や鳴き声」の苦情が市に入ることで判明するなどの記事を良く見ます。
このように、他の方からの通報や報告などから「多頭飼育崩壊」が判明することも多いそうです。
また、こういった方に多いのが動物を愛しているというプライドだけが高く、ボランティアの方や地域の助けを素直に受けないことです。
ゴミ屋敷の件と同じようですよね。

引用:https://www.news-postseven.com/archives/20171007_619112.html
この方々も自分がゴミ屋敷に住んでいるという自覚もなく、ボランティアや市の方を受け入れない傾向がありますね。
・ボランティアなどで活動している人たち
調べていて私が驚いたのが、犬や猫を保護してしっかりと里親を探している人も「多頭飼育崩壊」に陥ってしまっているそうです。
そのきっかけは、やはり何らかのトラブルだそうです。
災害や病気で飼育できなくなり経済的に破たんしてしまうこともあるそうです。
このように個人的に保護している人に多いのが「二次崩壊」と呼ばれている現象です。
保護していることが周りに知られて、飼育できなくなった犬や猫を押し付けられることがあるそうです。
そして、一気に飼育頭数が増えて経済的に破たんしてしまうという問題も起こっているそうです。
・ブリーダーによる多頭飼育崩壊
最後は犬や猫を育てているブリーダーによるものです。
最近では犬や猫など動物を飼うことがブームになっており、知識不足のブリーダーも多いそうです。
個人のブリーダーだけでなく、ペットショップや猫カフェなどの企業も経営がうまくいかず多頭飼育崩壊に陥ってしまうそうです。
まとめ

引用:https://media.tousee.jp/tidbits/post-5943/
今回は「多頭飼育崩壊」について紹介しました。
ペットと言うのはとても癒されて飼いたくなるのはわかります。
私も実際に今でも犬や猫を飼いたいと思っています。
ですが、一回しっかりと考えてみてください。
犬や猫を飼いたいと思うのは簡単です。
しかし、食事代や動物を飼う前の準備代金など飼うためにはとてもお金がかかることをもう一度考えてください。
それだけでなく、多頭飼育崩壊にならないためには避妊・去勢手術は必須事項です。
手術ですし動物は保険も適応できませんので、お金がかかります。
定期的に狂犬病などのワクチンも打たなくてはなりません。
病気をすれば動物病院で治療を受けさせなくてはいけません。
これらを全て考えて、経済的にも大丈夫、責任を持って育てることができる人だけが動物を飼うことができると私は思っています。
もう一度言いますが、動物を飼うのであればしっかりと責任を持ちましょう。
ちなみに、私はまだ経済的にも責任を負えないと思い飼いたいのですが我慢しています。
最後まで見ていただきありがとうございました。