最近、良くテレビで放送されている外来種による日本の固有種の絶滅の危機と言う放送を目にします。
何らかの理由で海外から持ち込まれた生き物が放されて爆発的に繁殖して日本の昔からいる生物を食べあさるという問題が深刻化しています。
特に沖縄ではあらゆる外来種によって日本古来の生物が絶滅の危機に瀕しているそうですね。
多くの地域で駆除などの対策を取っていますが、駆除のスピードよりも繁殖が上回っているのが現状のようです。
また、外来種は基本的に料理に適していないようで捕獲して食用とする人もほとんどいないようですね。
食べれなくはないようですが、臭みなどもあり下処理が大変だという理由が一つ上げられるのではないでしょうか。
そんな外来種を何とかしようと、動き出した漁業組合の方たちがいるということで話題になっています。
そこで、今回はその方たちの取り組みについて詳しく調べてみたいと思います。
ブラックバスの皮を使って高級小物を作る?作り方は?臭みは?駆除ではなく活用する方法!特定外来種撲滅のために動き出す漁協が供給!

引用:ブラックバスの皮で高級小物 琵琶湖の漁協が供給 : 京都新聞
今回、話題となっているのが琵琶湖に生息している特定外来種に認定されている「ブラックバス」の皮を使って高級小物を兵庫県の皮革メーカーが開発したことです。
メーカーによれば、独自の加工方法を使用してブラックバスの皮の特有のでこぼこした手触りや光沢のある魚の特徴を生かした質感にしやがっているそうです。
既に米国の展示会でも披露されており注目されています。
これにより、これまで釣るという楽しみしかなかったブラックバス釣りに新たな使用用途が生まれて特定外来種であるブラックバスを積極的に捕獲する人が現れる可能性も十分あり得そうですね。
これにより、結果として外来種であるブラックバスが減少して絶滅寸前の日本固有の生物たちが復活するかもしれません。
ブラックバスの皮を使って高級小物を作る?それに至った経緯は?どうして?

引用:https://twitter.com/i/web/status/863343231198568448
なぜ、ブラックバスの皮を使って小物を作ろうと思ったのでしょうか?
それは、小物を作った兵庫県の皮革メーカーであるコードバン社長の新田芳希さんがバス釣りを趣味にしていることが大きくかかわっていたそうです。
取るだけでなく、仕事がら革製品への活用ができないかと考えたのではないでしょうか。
そこで新田さんは琵琶湖の近辺にある漁業協同組合に連絡を取り、滋賀県の近江八幡市の沖島漁協がこれを承諾して港で取れたバスの皮を冷凍保存して保管してくれることになったそうです。
これにより、ブラックバスの皮を使った小物を作成できるようになったということになりますね。
ブラックバスの皮を使って高級小物を作る?作り方とは?方法は?作成手順は?

引用:http://tsurimatome.com/archives/29656564.html
気になるのが、ブラックバスの皮を使っての小物づくりの方法ですよね。
普通の革と違うため、作成には試行錯誤されたようです。
その加工方法と言うのが、まずブラックバスの皮のうろこをはがして、特別に配合した薬品を使って独特の臭みや油分を取り除きます。
そして、その皮を乾燥させて塗装することで独特のつやを出して小物にしやげるというそうです。
全ての工程を行い商品として店頭に並ぶまでにおよそ2週間ほどかかるそうです。
食用に適さない魚を食べられるようにするためには、手間のかかる加工などが必要になります。
これと同じで、小物を作るためには多くの工程をふまなければならないということですね。
ブラックバスの皮を使って高級小物を作成?そのブランドの名前は?メーカーは?どこ?場所は?

引用:https://twitter.com/twcmemaosaka/status/923064567504060416
まず、私が驚いたのが魚の皮が小物に加工できるところですね。
また、魚の皮を使おうと思ったところがすごいと思います。
そこで気になるのが、このブラックバスを使った高級小物のブランド名などです。
調べたところ「PISCINE(ピサイン)」と言う名前で2017年の春から注文販売を始めているそうです。
ちなみに、ピサインと言うのはラテン語で「魚」を意味する言葉だそうです。
このブランドでは近畿大学が養殖しているマグロの皮を使った小物や定番のワニやヘビなどの動物の小物なども販売しています。

引用:https://basser.tsuribito.co.jp/archive/bass-seitai01
しかし、ブラックバスの皮を使った小物はとても珍しいということからバス釣りの愛好者などから絶大な人気があるそうですね。
バス釣りの好きな方は問答無用でほしい商品だと思いますが、その他の魚釣りが好きな方々からしてもとても魅力ある商品ではないでしょうか。
開発したメーカーはその手ごたえから長財布やカードケースなど新しい商品を考案して米国で開かれたビンテージファッション見本市に出品したそうです。
さらに、ブラックバス釣りの好きな方や魚釣りが好きな方には朗報なのですが、何とこんかいブラックバスの皮を使った小物を作ったメーカーが2018年の春にJR大阪駅の近くにある商業施設「イーマ」の直営店で販売するということが決まっているそうです!
開発したメーカーの社長である新田社長はブラックバスの高級小物についてこのようにコメントしています。
「琵琶湖は全国のバス釣りファンの聖地。琵琶湖産ブラックバスの魅力をPRし、エキゾチックレザーの定番に仲間入りさせたい」
これだけでなく、最近では外来種を減らすために美味しい調理方法の開発やPR、今回の新田さんのように開発する人などがたくさんいらっしゃいます。
こういった活動によって特定外来種を減らして昔の自然豊かな日本の固有生物が気持ちよく暮らしていける環境にしてほしいですね。