皆さんこんにちは!
いきなりですが、「ABC予想」と聞いてわかる方はいらっしゃいますでしょうか!
私も最初にこの言葉を聞いた時は、何なのかわかりませんでした。
今回、なぜこの言葉について皆さんと情報を共有したいと思ったかと言うと、この「ABC予想」により日本人が歴史的快挙を成し遂げたからです。
簡単に紹介すると、この「ABC予想」と言うのは数学の超難問として知られており、これまで世界中の科学者が証明しようとしていましたが、解けなかった問題でした。
その数学の超難問を証明した論文を発表したのが、京都大学の数理解析研究所の望月新一教授です。

引用:https://pbs.twimg.com/media/CrS68FVVYAAHRoh.jpg
この証明は日本だけでなく海外でも注目されており、今世紀最大の業績とされ国際的な数学の専門雑誌にも掲載される予定だそうです。
しかし、調べてみると望月さんはこの「ABC予想」の証明を2012年8月には論文を自身のホームページに公開していたそうです。
そこで、なぜ2017年まで正式に認められなかったかと言うと、その証明論文が正しいのか数理研が発行している「PRIMS」と言うところが外部の数学者たちに依頼して、望月さんが証明したものが正しいのか「査読」を依頼していたそうです。
誰も解いたことのない問題が正しいのか検証するのにも一苦労と言うことですね。
今回の快挙は海外では、「フェルマーの最終定理」や「ポアンカレ予想」などと並ぶ業績だと言われており、数学のノーベル賞と言われている「フィールズ賞」に匹敵すると言われています。
ちなみに、上記の証明は「フェルマーの最終定理」は1995年に証明され、「ポアンカレ予想」は2006年に証明されています。
私も大学は理工学部だったので数学に関しては多少理解しています。
しかし、私たちが解いていた問題と言うのは絶対に答えがあるものなので間違っていればすぐにわかります。
ですが、「ABC予想」など答えが出ていない問題を解くというのは真っ暗な道をひたすら歩いているのと同じですよね。
望月さんはどのような気持ちで、この「ABC予想」を証明していたのでしょうか。
「ABC予想」に匹敵する超難問!フェルマー、ポアンカレ、リーマンとは?

引用:http://pds.exblog.jp/pds/1/201209/19/14/e0171614_2110883.jpg
これまでにも数学では超難問と言われる証明が解かれてきました。
今回は、簡単にそれらを紹介したいと思います。
「ABC予想」に匹敵する整数論の超難問「フェルマーの最終定理」

引用:http://xn--zck9awe6d.jp.net/wp-content/uploads/2014/12/0119.jpg
これは皆さんも一度は聞いたことがあると思います。
1637年ごろに、フランス人のフェルマーと言う方が提示しています。
それを証明したのが1995年のイギリスのワイルズと言う人物だそうです。
その方は数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞の特別賞を受賞しています。
しかし、フェルマーの最終定理とは300年以上証明できなかった問題だったんですね。
「ABC予想」に匹敵する空間に関わる幾何学の問題「ポアンカレ予想」

引用:https://www.kashima-juku.co.jp/imgdb/webman_blog/1684-1.png
続いての超難問は、1904年にこれもフランスのポアンカレと言う人物が提示した問題です。
この超難問は2006年にロシアのペレルマンと言う人物が証明していますが、このペレルマンはフィールズ賞を辞退したことで一時期話題となりました。
数学者は変わった人が多いと言いますが、まさにペレルマンはそういう方だったのかもしれませんね。
「私は賞を取るために証明したのではない!」
当時はこのように思っていたのではないでしょうか。
私も言ってみたいですね。
「ABC予想」に匹敵する素数に関する問題「リーマン予想」

引用:http://pancreatic.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/11/20/pdvd_006.jpg

引用:http://ssfactory.sakura.ne.jp/sblo_files/ssfactory/image/010.jpg
この超難問は1859年にドイツのリーマンが提示した問題です。
これまで見てみると、超難問の名前は提示した人物の名前になっていますね。
しかし、私としては提示した人よりもその問題を解いた人のほうがすごいと思います。
そのため、個人的には問題を解いた人の名前に変えるべきではないでしょうか。
なぜなら、これら超難問を解いた人たちは歴史的にも貢献していますし、歴史に名前が刻まれます。
しかし、実際に一番に紹介されるのはその問題を提示した人の名前が付いた「フェルマーの最終定理」などですよね。
生涯を費やして問題を解いた人たちは陰に隠れてしまっている気がします。
話を戻しますが、「リーマン予想」は米クレイ数学研究所が証明した人に100万ドルの懸賞金をかけたことでも注目されましたね。
しかし、未だに証明できた人物はいません。
整数論の問題「ABC予想」

引用:http://pds.exblog.jp/pds/1/201712/16/09/a0348309_10313679.jpg
そして、今回の超難問です。
1985年に提示されて、望月さんが2012年に証明した論文を自身のホームページに公開しました。
その公開した論文を精査するために5年もの月日を費やしてついに専門誌への掲載が決定!
掲載されるということは、その証明が世界的に認められたになるということですね。
そんな歴史的快挙を成し遂げた京都大学教授の望月新一さんの経歴やプロフィールを調査してみたいと思います。
「ABC予想」を証明した望月新一とは一体誰?経歴やプロフィールは?天才?両親は?ハーフ?

引用:https://coinhack.jp/uploads/article/featured_image/225
<プロフィール>
・氏名:望月新一(もちづき しんいち)
・誕生日:1969年3月29日
・出身:東京都
経歴などを調べてみると望月さんが天才だったということがわかりました。
望月さんは幼少の時に父親の仕事の関係で5歳でアメリカに渡米しています。
そして、幼少期をアメリカで過ごして中学の時に1年程日本で過ごしているそうです。
しかし、基本的にはアメリカ生活が中心だったようですね。
1988年にプリンストン大学を卒業しているそうです。
19歳の時ですね。
そして、22歳でプリンストン大学のPh.Dを取得して同年に京都大学数理解析研究所の助手となっています。
1996年、当時27歳の望月さんは京都大学の数理解析研究所の助教授に就任して2002年の32歳と言う若さで数理解析研究所の教授になられています。
トントン拍子でことが進んでいるようですね。
簡単に、望月さんが所属している京都大学数理解析研究所について紹介します。
ここは1963年に設立された研究所であり、日本国内では唯一の数学専門の研究所だそうです。
数学のノーベル賞と言われているフィールズ賞を受賞している日本人は3人いるそうですが、その2人がこの研究所に在籍しているそうです。
しかし、この歴史的快挙でフィールズ賞受賞者がもう一人増える可能性は十分にあり得ますね。
「ABC予想」を証明した望月新一とは一体誰?経歴やプロフィールは?嫁(妻)や子供は?
望月さんは2017年現在で48歳になりますが、結婚などは確認されておらず、未婚のようです。
なんとなく、私の個人的意見ですが、研究者などは研究一筋でそのほかのことは二の次と言った感じがあります。
わかりませんが、世界で研究者の統計を取ると婚期は一般と比べるとかなり遅いのではないかと私は予想しています。
しかし、こういった人達がいたからこそ今の繁栄があるということは間違いないと私はおもいます。
しかし、望月さんのような天才の血筋を断たせてはいけませんよね。
是非、研究がひと段落したら結婚や子供を考えてほしいと思います。
「ABC予想」を証明した望月新一の海外からの評価や反応!ネットの反応は?
上記でもお話ししましたが、今回「ABC予想」が証明されたと言われていますが、根本的には解明されたのではなく、たまたま望月さんの研究内容で必要だったため解かれたようなものです。
そのため、専門家たちは望月さんが発表した論文の「ABC予想」が正しいかどうかを議論するために、まず望月さんの論文を理解するところから始めたということですから驚きです。
噂によると、「論文を読み解こうとした数学者の大半がこの新たな理論を理解できずあきらめてしまうことになった」と言うことです。
もはや伝説になりそうな話ですね。
また「ABC予想」は「異世界からきた」と言われる数学史上もっとも難しいとされていた証明だそうです。
そのため、それを解いた望月さんは「異世界の住人」と言うことになりますね。
既に IUTeich の検証活動に関わっている数名の研究者を除けば、世界の全ての数論幾何の研究者(=連続論文が公開された時点(2012年8月)での山下氏も含めて!)は IUTeich の周辺にある数学に関しては「全くの素人」であり、これまでの研究業績の上に成り立っている「深い理解」を活用して IUTeich の成否に関する決定的な(=「数学的に意味のある」)判定を下す資格が本質的にありません。
引用:宇宙際タイヒミューラー理論の検証:進捗状況の報告(2014年12月現在)
望月さんは自身の論文でこのようなことを話していました。
いまいちよくわからなかったのでわかりやすく解説してくれているサイトによると、「証明したはいいが、それが正しいと理解できる人がいなかったから理解できる人を育てなければならない」と言われています。
名言すぎますね!
まさに天才の発言です。
「ABC予想」とはいったいなに?

引用:https://wired.jp/special/wp-content/uploads/sites/3/2016/06/math.jpg
「ABC予想」を証明したのはすごいことだということは私にもわかりましたが、実際にどれだけすごいのかはいまいちピンときませんでした。
内容的には、「整数aと整数bの和であるcのそれぞれの素因数について成り立つ関係を分析」
何を言っているのかさっぱりわかりませんが、もし本当にこの証明が正式なものであれば、300年以上かけて証明された「フェルマーの最終定理」が一気に証明できるそうです。
それだけ重要な未解決問題だったそうです。
「ABC予想」を証明して正式に認められた経緯は?証明論文を自身のホームページに公開?!

引用:http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~motizuki/top-japanese-photo.gif
上記でもお話ししましたが、望月さんは「ABC予想」の証明論文を2012年8月に自信のホームページで公開しました。
そして、その証明が正しいのかどうか5年もの月日をかけて専門家たちが「査読」して2017年12月16日に国際的数学専門誌に掲載されることが報じられたということです。
掲載される=証明が認められたということですね。
「ABC予想」の「査読」に時間がかかった理由や原因は?
なぜ、望月さんが証明した論文が正しいのか調べるのに5年もの歳月がかかってしまったのでしょうか。
調べてみると、望月さんが自身のホームページで発表した論文は4本からなるものだったそうです。
今話題のスターウォーズみたいな感じですかね!
専門家ではないので理解はできませんが、望月さんは独自の数学的観点の理論である「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」と言うものについて書かれています。
その論文が何と600ページにも及ぶ大作であり、ABC予想の証明を中心とした論文ではないそうです。
なんと、自分独自の数学的手法を記載した論文の中に、ついでのようにABC予想の証明が入っているということになります。
なぜ、望月さんの論文が正しいのか時間がかかったかと言うと、まず専門家たちは望月さんの独自の理論を解析して理解しなければならなかったからだと言われています。
簡単に言うと、数学の専門家が物理の論文を解析しているようなものではないでしょうか。
それだけでなく、望月さんは講演会などもあまり行っていないため、望月さんの研究を理解できる人がいなかったそうです。
取材などでも「静かな環境下で検証作業に専念したい」とメールで断り続けていたそうです。
これを見る限り、望月さんはとても変わった人物だということがわかりますね。
しかし、どうやってこれだけ情報が少ない中で「ABC予想」が正しいと専門家たちは結論したのでしょうか。
それには、数学者たちがやっとのことで開いた勉強会で望月さんの研究が理解でき、「ABC予想」の証明が正しいとわかったそうです。
そこまでこぎつけるのに5年もの歳月がかかってしまったということです。
「ABC予想」とは?簡単に解説!
言葉だけでは難しいと思いますので、簡単に紹介したいと思います。
ABC予想というのは、a + b = cのとき、c と a , b , c それぞれの素因数の積との間に生じる関係性についての予想です。
素因数というのは、因数の中の素数のこと。たとえば10の因数は1 ,2 ,5 ,10で、このうちの素数は1 ,2 ,5なので、10の素因数は1 ,2 ,5になります。
で、ABC予想とは具体的には、a , b ,c それぞれの素因数の積を d とすると、任意のε > 0にたいして
c < d^(1+ε)
を満たす組 (a, b, c) は有限個しか存在しないのか?
ということなんです。無限にはないのか?それともあるのか?っていう予想の証明なのです。
引用:https://seiyamachi.com/abc/
簡単に説明してくれているサイトを見てもあまり良くわかりませんね。
更に簡単に説明すると、今まで解けなかった数学の問題が解けたという意味です!
それは、300年以上解き明かされなかった数学の問題を解いたことに匹敵することだということです。
今まで発見されなかった古代遺跡を見つけたみたいなものですかね。
古代遺跡の解読に成功したときくらいですかね。
それだけすごいことだということです!
「ABC予想」を解明した望月新一さん!ビットコインとも関係が!

引用:https://coinhack.jp/uploads/item_image_upload/image/16492/bitcoin-2670334_640.jpg
インターネットを調べてみると、望月さんと検索するとなぜか「ビットコイン」と言うキーワードが一緒に出てきました。
なぜか調べてみると、望月さんは仮想通貨として有名な「ビットコイン」を作った人物ではないかと一時期話題となっていたそうです。
「ビットコイン」は色々なものが計算されて作られたものだということから、もしかするとあり得るかもしれませんね。
まとめ

引用:http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news7/2013_1/images/131115_3/02.jpg
今回の歴史的快挙を日本人の方が成し遂げたというのはとても嬉しいことですね。
望月さんは数学のノーベル賞と言われているフィールズ賞が確実だと言われていますが、フィールス賞の受賞条件が40歳以下と言う話です。
望月さんはフィールズ賞などに興味がなく世間で騒がれるのが嫌だったため、論文発表を遅らせたのではないかとネットでは言われています。
しかし、日本人と言うことですが、プロフィールを調べてみると、幼少期からアメリカ暮らしが長いです。
そう考えると、世界的に活躍できる人物に育てるためにはアメリカなどへ渡米する必要があるのでしょうか。
私個人の意見では、今の日本の教育や会社のシステムでは今後、世界で生き残っていくことはできないと感じます。
今後、日本がどのように変わっていくのか楽しみですね。
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