私は将棋の世界をあまり良く知らないのですが、羽生善治さんの名前は聞いたことがあります。
そんな羽生善治さんがとんでもない伝説を達成したそうです。

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なんと「永世七冠」を達成したということです。
しかし、私も含めて「永世七冠」と聞いて何のことか思い浮ぶ人は少ないのではないでしょうか。
そこで、今回は羽生さんがどれほどすごい記録を達成したのか簡単に皆さんと共有したいと思います。
羽生さんは12月5日に第30期の竜王戦七番勝負で渡辺明竜王を破り、通算7期目の竜王を獲得して永世竜王という条件を満たしたことから、将棋界の規定にある「七つのタイトルすべてで永世称号」を手にしたことになります。

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永世称号の規定と言うのは各タイトルごとに決まりがあるそうです。
通算5期
連続5期
通算10期
などと決められているそうです。
今回、羽生さんが獲得した「永世竜王」は「連続5期獲得」または「通算7期獲得」することが規定となっています。
今年は藤井聡太四段の活躍により将棋が急激に浸透しました。
私は中学生の時に囲碁・将棋クラブに入っていたのでやったことのない人よりは知識があると思っていましたが、調べてみるととても奥が深いものだったことを知りました。
まず、将棋のプロになるにはとても高い壁があるようです。
今回は簡単紹介しますが、世の中にはプロ・アマチュアを含めて将棋界には何万人と登録している人がいるそうです。
しかし、その中でプロと呼ばれる人は何万人もいる中で数百人しかいないそうです。
また、プロになるためには年齢制限が設けられており、その年齢までに4段までのぼれなかった場合はプロになることができないそうです。
そんな厳しい世界で羽生さんはとんでもない記録を更新し続けているということですね。
羽生善治さんが永世七冠を達成!永世七冠とは何?読み方は?条件は?過去に達成した人は?wikiでは?

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今回、羽生さんは前代未聞の記録を達成したことで多くのメディアで注目されています。
しかし、肝心の「永世七冠」と言う達成したタイトルについて理解している人は少ないと思いますので、今回は簡単にこの称号について紹介したいと思います。
藤井聡太四段のように、将棋界には段位と言うものの他に「称号」と言うものがあります。
段位については皆さんもなんとなくわかると思います。
1段、2段、3段・・・と数字が上がっていくにつれて実力が高いという意味です。
そろばんなどでもこういった段位が付けられていますよね!
ちなみに、私はそろばんを段位で辞めました。
称号と言うのは別名タイトルと言うことです。
このタイトルがついた大会に優勝することで、その方は特別に「○○名人」などと呼ばれます。
そして、将棋の世界には「○○名人」と呼ばれるための称号が8つあります。
以前までは7つだったのですが、つい最近である2017年から「叡王戦」と言う新たな称号が追加されたことで8つになりました。
今後もこのように称号が増える可能性は十分にありますね。
それでは、他の7つの称号について紹介したいと思います。
・竜王
・名人
・王位
・王座
・棋王
・王将
・棋聖
・叡王
現在は上の8つの称号が将棋界には存在しています。
更に、新しく追加された「叡王」以外の称号には「永世称号」と言うものが規定されています。
何かと言うと「あなたはこのタイトルでは非常に強い為、ずっと称号を名乗ってよいですよ」と言う殿堂入りするということです。
また、その「永世称号」の獲得条件も称号によって異なります。
・永世竜王:連続5期または通算7期
・永世名人:通算5期
・永世王位:連続5期または通算10期
・名誉王座:連続5期または通算10期
・永世棋王:連続5期
・永世王将:通算10期
・永世棋聖:通算5期
「王座」と言う称号だけは「永世」ではなく「名誉」となっています。
なぜかと言うと、この称号はもともと囲碁の世界で使われていた称号だそうです。
その名残で将棋の世界でも「名誉王座」と言うタイトルにしたと言うことでした。
ここで疑問となるのが、羽生さんが獲得した「永世七冠」と言うのが上記ではないということです。
それもそのはずで「永世七冠」とは正式な称号ではなく、上記の7つの称号全てで「永世称号」を獲得するというものです。
なぜ、ここまでメディアで取り上げられているかと言うと、将棋界で未だかつてすべての称号を獲得した人がいなかったからです。
2017年に作られた「叡王」には永世称号の規定がない為、七冠と言うことです。
しかし、いずれは「叡王」にも永世称号の規定が設けられると思うのでもしかすると羽生さんは「永世八冠」を達成する可能性もありますね。
永世七冠とは?永世称号を持っている棋士を紹介!
1タイトルでも「永世称号」を持ってるというだけでもすごいのに羽生さんは全てのタイトルで「永世称号」を獲得したというのは天才としか言いようがありませんね。
そこで今回は永世称号を持っている棋士さんたちを紹介したいと思います。
・永世竜王:渡辺明・羽生善治
・永世名人:大山康晴・中原誠・木村義雄・谷川浩二・羽生善治・森内俊之
・永世王位:大山康晴・中原誠・羽生善治
・名誉王座:中原誠・羽生善治
・永世棋王:羽生善治
・永世王将:大山康晴・羽生善治
・永世棋聖:大山康晴・米長邦雄・中原誠・羽生善治・佐藤康光
称号を持っている人はいますが、羽生さんのように複数のタイトルの称号を持っている人は少ないですね。
羽生善治さんが永世七冠を達成!プロフィールとまとめ

引用:http://www.asahicom.jp/shougi/eiseinanakan/images/img06.jpg
<プロフィール>
氏名:羽生義治(はにゅうよしはる)
出身:埼玉県所沢市
誕生日:1970年9月27日
年齢:47歳(2017年現在)
将棋の師匠:二上達也
羽生さんが一躍有名になったのは1996年2月14日のことです。
上記の「永世称号」のある7つのタイトルを独占したときは大きなニュースとなりましたね。
7つすべてで頂点に君臨したということです。
また、すごいのがタイトルを総なめにしたときの羽生さんは26歳と言う若さだったということです。
しかし、それ以降で7つのタイトルを獲得していましたが一冠までタイトルを減らした時期がありました。
当時のことを羽生さんはこのように話しています。
「若い頃は才能やひらめきに頼っていた部分があった」
「投了が早くなった」
当時、成績が伸び悩んでいた時は敗北宣言が早くなっていたと周りからはささやかれていたそうです。
その現状を打破してくれた出来事が将棋会館で還暦を過ぎたベテランの棋士さんたちがプロに入って浅い若手の棋士たちと対戦している光景だったそうです。
その時、羽生さんはこのように思ったそうです。
「棋士の本来の役目は自分の将棋を極めることだ」
そこから羽生さんは一冠から四冠まで立て直し、今回達成した「永世七冠」と言う神の領域までたどりついたのではないでしょうか。