近年、中国人の日本への旅行者が増加しているのですが、中国人が困っていることがあるそうです。
それが、小銭やお札などの現金を持つことだそうです。
日本も電子マネーやカードキャッシングなどが増えてきていますが、現金を持たないことはほとんどありません。
なぜ、中国人は現金を持つことをめんどくさく思っているのでしょうか。
今回はそれに関して皆さんと共有したいと思います。
キャッシュレス化社会とは?何?中国と日本では?顔認証支払い?

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なぜ、中国人が現金を持ち歩くことをめんどくさがるのかと言うと、近年、中国では猛スピードでキャッシュレス社会が始まっているからだと思います。
基本的に買い物や公共料金の支払いを中国では銀行カードと連動させたスマートフォンで決済ができるようになっているそうです。
また、最近ではスマートフォンも使用しない顔認証で決済ができるサービスも登場しているそうです。
とても近未来的なサービスですね!
また、日本では当たり前の自宅のカギですが中国ではほとんどが暗証番号化されているためカギも必要ないのです。

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私も何度も経験がありますが、実家ではカギを家に置きっぱなしで家に入れなくなったり、カギを落としてしまい新しくカギを取り替えたりしたことが何度もあります。
そう考えると暗証番号にすると番号を忘れない限り家には入れるということですよね。
このように、携帯などのモバイル端末での決済総額は1年間の間に5倍に増加しているということで、今後も増加していくと考えられています。
キャッシュレス化社会のメリット・デメリットとは?課題は?犯罪利用?個人情報漏えい?流失?

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中国のようにキャッシュレス、現金を持ち歩かずにスマホで決済が可能になると、たくさんのメリットがあります。
例えば、奥さんなどが良く悩んでいるポイントカードなどをたくさん持ち歩かなくてすみます。

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また、購入時のポイントなどを一元化することも容易にできると思います。
資金管理も容易に行うことができることや、他のアプリなどと併用できれば購入食品から適切な料理を抽出したり、ダイエットメニューを作成したりと用途は幅広いと思います。
しかし、デメリットも当然あると思います。
現在も問題となっていますが、銀行など様々な情報をスマートフォンで管理するということは個人情報が金融サービス会社や中国当局などにダダ漏れになるというリスクもあります。
また、それら個人情報を使用して犯罪に利用されたりします。
どれだけ、プロテクターをかけたとしても所詮は人間が作ったプログラムやシステムですので、いつかは破られます。
そういった時にどれだけの損害が生じるか予想ができないというのも恐ろしいものです。
キャッシュレス化社会の仕掛け人とは?黒幕は?誰?

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これだけ急速に中国でキャッシュレス社会が広まったきっかけとなったのはIT大手のアリババ集団だと言われています。

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本拠地は浙江省杭州市にあり、その市内では9月から仮導入を開始した顔認証の代金決済サービスが実際に実験的に行われています。
世界初の顔認証システムを導入したのが、米国のケンタッキー・フライド・チキン(KFC)です。

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この顔認証システムは、目と口の位置や形など生体認証の技術を応用して判定しているということで、化粧やかつらなど変装しても大丈夫だと言うことです。
勿論、この顔認証システム決済もアリババのモバイル金融サービスである「支付宝(アリペイ)」と連動できるため、決済は自身の銀行口座から引き落とされる仕組みになっています。

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アリババの本拠地である浙江省杭州市では「キャッシュレス都市宣言」を発表しているそうです。
アメリカの某企業でもマイクロチップを皮膚に埋め込み、それで認証や決済ができるという実験を社内で実験的に行っているという話も聞きます。

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これらを考えると、今後は現金やカード、もしかするとスマートフォンも持たない時代がすぐそこに迫っているのかもしれません。
キャッシュレス化社会昔と今、今後は?決済支払いシステムの方法は?
キャッシュレスでは最先端を走っている中国では、2004年から始まったアリババの金融サービス「アリペイ」や広東省深センのテンセントが2013年に開始した「ウィーチャット・ペイ」などのモバイル決済の規模が2016年の前年比で約5倍の約59兆元(日本円で約1000兆円)に増加しました。
私は現金をあまり持たずクレジットカード決済を主に使用しているのですが、個人店舗などはカード決済を利用できないところがほとんどです。

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そのため、便利ではありますが日本での普及は難しいと思っていたのですが、中国の話を聞くと日本でも今後普及する可能性が非常に高いと思いました。
なぜかと言うと、クレジットカードのように専用の読み取り端末はいらず、専用の2次元バーコート「QRコード」をレジに貼ることで、それを顧客のスマートフォンで読み取ることによって代金が受け取れる仕組みを中国では取っているそうです。
このシステムの導入で個人同士のお金のやり取りや大人数での食事の「割り勘」も簡単に行えるということです。
店舗側もクレジットカードのための専用のシステムを導入しなくても良い為、急速に普及するわけですね。
キャッシュレス化社会が急速に増加した中国!なぜ?どうして?理由は?原因は?

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そこで疑問に思うのが、なぜここまで急速にキャッシュレス社会が実現できたのかです。
日本でも現金からカードや電子マネーへと支払い方法が変わってきていますが中国ほど急速に変化しているわけではありません。
その理由として挙げられるのが、中国が固定電話よりも早くスマートフォンが普及したからだと考えられます。
日本では、昔から固定電話が家にない事がありませんでした。
中国はスマートフォンが7億人以上に普及するのが固定電話よりも早くインターネットにアクセスできる環境が整うのが早かったということです。
また、中国では良く偽札が出回っていたことで現金の信用度が日本と比べると非常に低かったのかもしれません。
さらに、日本のように信用度の高いクレジットカードが浸透していないと言うことで、支払いと同時に銀行口座から引き落とされるデビットカードのサービスにアリババが目を付けたことがここまで急速にキャッシュレス社会が構築された要因ではないでしょうか。
キャッシュレス化社会のリスクとは?なに?理由は?どうして?
キャッシュレスのリスクとしては、情報漏えいはもちろんのこと、何をどこでいくら買ったかなどの支払い情報が全て金融会社に蓄積されるため、職業や個人の収入、残高不足など信用が下がったユーザーなどは支払いを全面的に停止させられてしまうそうです。
このように支払いをスマートフォンの一元化すると場合によっては何もできなくなってしまうというリスクがあるということですね。
例えば、携帯を落としてしまったり盗まれてしまったりした場合ですね。
また、安易に携帯を変えて古い携帯を捨てることも出来ませんね。
このすべての履歴を蓄積できるということは、反対に全て監視されているということになります。
また、今回実験的に導入されている顔認証システムに関しては調べによると監視カメラなどとも連動できるそうです。
今の現代では買い物と言うものは生きるために必須となっている行動だと思います。
もし、顔認証支払いサービスが中国全土で実装されて決済方法が一元化したとしたら、私たちの行動はすべて蓄積されるため、どこで何をしていたのかが筒抜けになるということです。
なぜ、これだけ急速にキャッシュレス社会が発展したのかと言うと、中国当局が裏でつながっているのかもしれません。
これは便利になるという反面で、監視社会になってしまうということです。
これは非常に難しい判断になりますね。
便利さを取るか、自由な社会を取るかです。
日本のアニメで「サイコパス」と言うものがあります。

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私もそこまで詳しくないのですが、近未来アニメとして人気があり、その話の中の首都が全て監視された社会だったと思います。
気になる方はぜひ見てみてください。中国がそこに近づいているのがわかるはずです。
キャッシュレス化社会!日本で普及しない理由は?原因は?アメリカやスウェーデンなど海外では?

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日本でも以前は「おサイフケータイ」と言うものがありました。
今でもありますが、ほとんど使用されていないようです。
中国では、レストランやカフェなどはもちろん屋台などでもスマートフォンで支払いをしています。
また、スマートフォン決済専用の自動販売機やスマホで決済する無人コンビニまで登場しています。
日本での「おサイフケータイ」利用率の統計を取ったところ約9割が「使わない」と答えたそうです。
上記でも記載しましたが、中国では偽札が多く蔓延していることがキャッシュレスが急速に広まった理由ではないかと話していますが、これはごく一部の理由だと思います。
私が一番の理由だと考えていることは、このモバイル決済でしか受け取ることのできないサービスを提供していることが大きいと思います。
現在、モバイル決済を独占している企業は2つあります。
一つはアリババの「アリペイ」でもう一つがSNSの「微信(WeChat)」を運営しているテンセントという企業が出しているモバイル決済サービスです。
この2つの企業はモバイル決済サービスに登録加入した人に「お年玉」を渡すサービスを行いました。
それに伴い急速に利用者が増加したと私は考えています。
私も現金からクレジットカードを利用するようになったのが、現金では受け取ることのできないポイントがクレジットカードを利用することで受け取れるからです。
中国では、このように2社が決済サービスを独占していると言うのも大きな要因だと思います。
簡単に言うと、中国ではどちらか1社のモバイル決済サービスを所持していれば、どこでも買い物ができます。
しかし、日本のコンビニやスーパーを見てみてください。
色々な電子マネー会社のマークやクレジットカード会社のマークがあると思います。
また、そのマークも店舗などによって少しずつ違います。
これらを総合すると、日本では決済サービスの種類が多すぎるということです。
大手コンビニチェーンの「セブンイレブンのナナコカード」は例外を除いてはセブンイレブンでしか使用できません。
このように使えるところと使えないところ限定されるため、現金を持ち歩く必要があるのではないでしょうか。
キャッシュレス化社会の最先端はスウェーデン?現金使用率はわずか2%?!

引用:http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170524000189_commL.jpg
中国が急速にキャッシュレス社会になってきているとお話ししましたが、更に先を言っている国がありました。
それが、スウェーデンです。
2015年には既に現金がほとんどいらないキャッシュレス社会になっているそうです。
既にバスの利用などは現金での支払いができないようになっているそうです。
また、鉄道会社の「ストックホルム・メトロ」は現金で切符を購入することができないそうです。
スウェーデンの中央銀行の調査によると2016年の全ての決済は2%の上昇率であり2020年には0.5%に下落すると予想しています。
そして、当店の取引で現金が使われるのは20%ほどになっているそうです。
日本人からは想像もつきませんが、スウェーデンにある銀行1600店舗のうち、約900店舗が現金を保有していないそうです。
そのため、現金の預け入れはできないそうです。
現金の取引がなくなっているため、もちろんATMもほとんどないということです。
このような動きは北欧中心に広がっているようです。
スウェーデンのお隣のノルウェーでもスマートフォン決済アプリを300万人が利用しており、年間で約9000万件の取引が行われているそうです。
デメリットは中国とほとんど同じです。
電子詐欺事件は過去10年で倍以上に増えているそうです。
また、若者の無駄遣いも恐れられているそうです。
しかし、路上での犯罪や偽札などの被害は減っているということです。
この結果を見ると、どちらがよいのでしょうか。
キャッシュレス化社会!アメリカでも進む!日本は所有カード枚数は多いものの普及せず…
日本人もたくさんのカードを持っていますが、それらのほとんどがポイントカードであり、キャッシュレス社会には程遠いのが現状です。
中国やスウェーデンなどの話をしましたが、もちろんアメリカもキャッシュレス社会が進んでいる国の一つです。
ある男性はアメリカに長期滞在するのにアメリカの専用の口座を作ったそうです。
しかし、全てカードで支払いを行えているので今のところ使用していないということです。
そこで、私たち日本人が疑問に思うのがアメリカのチップ制度です。
最近では食事などの料金にチップ料金も含まれているいわゆる日本のような店舗が増えつつあるそうですが、チップ制度は未だに続いています。
しかし、クレジットカードで支払うとチップはどうすればよいのでしょうか?と言う疑問が残ります。
安心してください。
クレジットカードでもチップを払うことはできます。
店員さんにクレジットカードを手渡すと、明細とチップの金額を書く用紙をくれます。
それにチップ額を自分で記入すればクレジット決済と一緒にチップも支払うことができます。
今後、日本も世界の各国に並んでキャッシュレス社会を推し進めていくのでしょうか。
今後の社会に注目したいと思います。
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