世界的歌手として有名で日本にも多くのファンがいるジャスティン・ビーバーが絶賛して一気に有名になったピコ太郎さんですが、ピコ太郎さんが有名になったのと同時に注目された会社と人物がいたことを皆さんは知っていますか?

引用:https://o.aolcdn.com/images/dims3/GLOB/legacy_thumbnail/1200×630/format/jpg/quality/85/http%3A%2F%2Fi.huffpost.com%2Fgen%2F5077210%2Fimages%2Fn-JUSTIN-PIKOTARO-628×314.jpg
なぜ、話題となったかと言うとピコ太郎さんの有名なフレーズである「ppap」を特許庁に商品出願したことです。
簡単に説明すると、特許庁に商品や技術を出願してそれが許可されるとその商品や名前、技術を盗むことが法律上できなくなるからです。
例えると、私が「ミッキーマウス」と言うキャラクターを誕生させて、そのキャラクターの名前などを商標登録したとします。
そうすると、第三者はその名前を使って商品を販売したりして商売をした場合、法律で罰することができるということです。
それを商売として成立させようとしていたのが今回私が紹介しようと思っているベストライセンス株式会社の上田育弘氏と言うことです。
この方は、ブレイクするであろう言葉を片っ端から特許庁に商標出願して、それを使って商売をしようと考えていました。
上田氏はメディアの取材にも過去に受けており、「正当なビジネスモデル」だと話しています。
しかし、どのように商売をするのかと言うことが私にはわからなかったので、今回は簡単に調べて皆さんと共有したいと思います。
ベストライセンス株式会社の上田育弘氏とは?誰?大学は?プロフィールや経歴は?弁理士とは?何?
それでは、上田さんについて少しさかのぼって紹介していきたいと思います。

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<プロフィール>
氏名:上田育弘(うえだいくひろ)
誕生日:1963年
出身:大阪府
大学:大阪大学→東京大学大学院
職業:元弁理士→実業家
プロフィールを見ると、東京大学の大学院を卒業しているいわゆるエリートですね。
また、1994年から2013年まで弁護士を務めており、いたって真面目そうな人物に見えます。

引用:http://www.l145production.com/wp-content/uploads/2017/01/5-300×132.jpg
少し見にくいですが、弁理士をやめたのではなく登録を抹消されているようです。
理由は会費を払っていなかったからだそうです。
私も弁護士と間違えていたのですが、弁護士と弁理士は全然違う職業です。
弁理士と言うのは、特許庁に商標などを出願する専門の職です。
特許を出願するには色々な書類などを作成する必要があり、素人だと少し苦労します。
そこで活躍するのが弁理士と言う職業と言うわけです。
主に商品開発などをしたものに対して特許を出願する際に書類などを作成する仕事です。
今はどうかわかりませんが、弁理士資格試験ゼミナールの講師として先生をやっていたこともあるそうです。
弁理士の資格をはく奪されても先生ができることに私は驚きました。
ベストライセンス株式会社の上田育弘氏の経歴!特許庁からも警告文?

引用:https://sociorocketnews.files.wordpress.com/2017/01/tokyo1.jpg?w=580&h=382
上田氏の経歴を調べてみると、頭が良いということはわかります。
大阪大学の工学部を卒業して、大手自動車メーカーに就職しますが、6年ほどで退社します。
それから東京大学大学院法学政治学で修士課程を修了して1994年に弁理士になっています。
大学を卒業して就職したにもかかわらず、東京大学大学院に入学できるというのがすごいです。
人の脳は劣化していきますので、いくら良い大学を出たからと言って、勉学で培った知識を100%記憶しておくことはほぼ不可能です。
それにも関わらず、東京大学の大学院に合格するということは相当頭が良かったと推測できます。
ここまでは良かったのですが、弁理士になってから19年ほどたった2013年に弁理士登録を抹消されてしまいます。
原因は会費を納めていなかったためだそうです。
そのため、弁理士として仕事をすることができなくなった上田氏はベストライセンス株式会社と言う名義で既に使用されている商品名などを片っ端から商標登録の出願をし始めました。
片っ端から出願はしているものの現在までに登録されたのはたったの5個です。
なぜかと言うと、出願はするが手数料を支払っていないことで全て特許庁のほうで却下されているからです。
それなら問題ない!と思うと思いますが、実際に却下される間は出願中と言うことでネット上に反映されているため、同じ名前を使用していた他社が商標登録を断念する被害が発生しているそうです。
そのため、特許庁のホームページにも警告文が記載されているほど話題となりました。
わたしも特許庁のサイトを見たことがありますが、すべての情報が詰まっています。
そこで過去のすべての特許についての記録がのり検索もできます。
弁理士などは、まず特許庁で同じ名前が申請または認められていないかを確認してから出願準備に取り掛かるため、上記のような被害が発生すると私は思っています。
ベストライセンス株式会社の上田育弘氏が行っていることとは?過去にはエイベックスや都民ファースト、あまちゃんなどの名前を出願?

引用:http://netgeek.biz/wp-content/uploads/2017/01/uedaikuhiro-ppap-4.png
もうお気づきの方もいると思いますが、上田氏は流行語や流行しそうな言葉を片っ端から特許庁に商標登録の出願をしています。
これまでに出願したフレーズや言葉は数万語にも及ぶのでここでは紹介しきれませんが、いくつか紹介します。
・北海道新幹線
・民進党
・立憲民主党
・STAP細胞
・ゲス不倫

引用:http://www.chienone.com/trademark/img/flow.gif
簡単な商標登録の流れがこのようになっています。
私の予想としては、半年ほどの審査の段階では特許料は支払わなくて良いので、その間に人気となったフレーズや言葉を必要な人やほしい人に譲渡する話をするそうです。
譲渡が成立した時点で特許の審査料を払えば実質自身が支払うのは審査料ですが、譲渡する際のお金を考えると大きなプラスになるということですね。
ある意味で頭がいいかもしれません。
ベストライセンス株式会社の上田氏は特許庁からも注意を受けている!しかし、ビジネス上は問題ない?
驚くことに上田氏は2015年には1万5千件以上、2016年には2万5千件以上の商標を出願しています。
日本の出願件数の1割以上と言うのだから驚きです。
自らの商標を他人に商標登録出願されている皆様へ(ご注意)
最近、一部の出願人の方から他人の商標の先取りとなるような出願などの商標登録出願が行われています。
特許庁からも上記のような注意をされています。
上田氏は取材で「正当な競争。先に出願しているから当社の勝ちなんですよ。」と自ら報道陣に答えています。
現に、「ppap」をめぐってはエイベックス・グループ・ホールディングスとトラブルになっています。
また、原則としてひょうひょうの特許の出願は先願主義といって早い者勝ちと言うのが一般的です。
どれだけ良い商品を開発したとしても特許を出願せずに、他社がパクってその商品を特許出願して、パクリだと訴えられたら勝つことはできません。
上田氏の言っていることは本当のことなのですが、例外はあります。
まさに、上田氏がやっていることはその例外にあてはまると私は考えています。
と言うことで、これまでに行ってきた上田氏の行動は全てやり損と言うことですね。
簡単に言うと、商標を出願するのにも商標法と言う法律があります。
それに背いているものに関しては登録されることはありません。
立憲民主党と言う名前などをたとえにすると、商標法第4条の他人の周知や著名商標等と紛らわしい場合、公共の期間の商標と紛らわしいなど公益性に反する場合には登録されることはありません。
結果を言うと、ベストライセンス株式会社は「立憲民主党」を商標として出願していたとしても法律により却下されるということですね。
ベストライセンス株式会社の上田氏が過去に行ったビジネス!過去に被害者が!!
調べてみると、ベストライセンスの犠牲者がいました。
それは群馬県の太田市が図書館と美術館を合併して建設した複合施設の名前を商標として出願しようとしたさいのことです。
当初、BITOと言う名前でオープンする予定だったそうですが、上田氏のベストライセンス株式会社が既に商標を出願しており、上田氏はBITOと言う名前を群馬県に譲渡しようと話をしたそうです。
しかし、当然のように群馬県は却下して、結局は違う名前でその施設をオープンさせたそうです。
完全に嫌がらせとしか言えない行動ですが、なぜそこまでするのかはわかっていません。
それだけ続けられるということは利益につながるということです。
やはり、こだわりのある人や企業と言うのは買ってでも使いたいのかもしれません。
だれが言っていたのか忘れてしまいましたが、「何でも商売になる」と言っていた人がいましたが、これはまさにそうですね。
ベストライセンス株式会社の上田育弘氏の収益や年収とは?売買の方法とは?

引用:http://namingpress.com/wp/wp-content/uploads/2017/01/20170127tmd01.gif
噂によると年収でおよそ5千万円以上あるのではないかと言われているそうです。
なんと年間2万件以上商標出願して1万件ほどは権利として売買しているそうです。
簡単に言うと出願した約半分は商談に持ち込むことができるというから驚きです。
ベストライセンス株式会社として商標が登録されたのはわずか5件と言うことですが、どのように上田氏は商談を行っているのでしょうか。
基本的には商標登録をするのに1件につき1万2千円必要になります。
これを上田氏が正直に払っているとしたら年間で2万件以上ですので大変な額になります。
基本的に上田氏が行っているのは半年間の審査期間に商談を行い商標を譲渡するという売買方式になっていると考えられます。
半年の間は出願料を支払わなくても良いことになっているところに上田氏は注目したのだと思います。
また、上田氏は取材に対してこのようなことを話していました。
日本の知的財産権制度の欠陥は、ライセンス制度が活発にされていないこと。
だから、これから、ライセンス制度を活発にするために、どんな制度設計がいいのか、社会に訴えていきたいです。
完全に制度の欠陥を利用して自分の利益にしていますよね。
言っていることは、正論で素晴らしいことをいっているのですが、やっていることは非常に悪い事です。
悪い事なのですが、私はとても賢いと同時に思っています。
実際、トラブルは起こっていますが、制度を逆手に取っており法律にも触れていないので何の問題もないと言えます。
正直、本当にその名前が必要という人がいて、上田さんはその名前を売りたいと思っている。
相互にwin×winの関係ができているのでビジネスとしては成り立っているかもしれませんね。
ベストライセンス株式会社のホームページは?会社概要や内容、住所は?アメリカで問題となっている「パテントトロール」とは?
自称代表と言っている上田氏ですが、ベストライセンス株式会社で調べたところホームページが見つかりませんでした。
図書館へ行き、新聞などで話題のキーワードを選出、一日に50件以上出願しているそうです。
それを一年間続けると約2万件ほどになるので、予想としては個人で行っており、上田さん一人で出願や商談を行っていると考えられます。
日本ではこういった手法のビジネスはあまり馴染みがありませんでしたが、アメリカでは「パテントトロール」と言われて社会問題となっていたようです。
ベストライセンス株式会社を調べたところ、住所は上田氏の住所と同じなので、マンションの一室か何かを自宅兼仕事として使用しているのかもしれません。
<ベストライセンス株式会社住所>
大阪府茨木市中総持寺町4番12号プリンスハイツ301号
当初はここに住んでいたようですが、現在は別のところに引っ越しているようです。
噂によると現在は沖縄に住んでいるという情報があります。
海外逃亡ではなく、島逃亡ですかね!(笑)
ベストライセンス株式会社の上田育弘氏とベストフレンドとの関係は?ネットの反応は口コミや評判!
上田さんについて調べている中で頻繁に出てきたキーワードが「ベストフレンド」です。
なぜかと再度調べてみると、以前勤めていた会社の名前がベストフレンド知的財産研究所と言うところで、その会社の所長をしていたようです。
あまり知名度がある会社ではないようで口コミや評判は乗っていませんでした。
日本では「商標ビジネス」と言われていますが、ほとんどの方は否定しますね。
しかし、逆に考えると法律にも触れていませんので仕事として行っても問題がないということです。
やり方は良くありませんが…
しかし、それを言うとマルチ商法も同じことが言えると私は思います。
多くの方が誤解していますが、マルチ商法はねずみ講とは全く違い法律にも触れていないれっきとしたビジネスです。
ここでお話しすると、数時間かかりそうなので今回はやめておきますが、世の中には大きく誤解しているようなことが多々あることだけは覚えておいてほしいですね。