騎手の薬物検査で日本初の陽性!木幡育也騎手の騎乗停止処分、JRAでの規約では?

引用:https://img.topics.smt.news.goo.ne.jp/picture/tokyosports/m_tokyosports-race-horse-765595.jpg
JRAが騎手の木幡(こわた)育也騎手から禁止薬物の陽性反応が出たことを発表しました。
薬物は利尿剤の「フロセミド」という薬であり、木幡騎手は2017年9月14日~2017年10月13日まで出場を停止することがわかりました。
国内の現役選手、しかも日本人騎手が薬物陽性反応が出るのは、初めてのことで、昨年来日したルイス・コントレラス騎手に続いて国内では二人目になります。
JRAは2003年4月からドーピング検査を本格的に導入していました。
それを考えると、それ以前は薬物に関してかなり緩かったということですよね。
木幡騎手の犯した罪は「日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号」に相当するそうです。
第147条 第138条第1項各号及び第145条各号のいずれか又は前条に該当する場合を除き、次の各号のいずれかに該当する馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者又は厩務員に対して、期間を定めて、調教若しくは騎乗を停止し、戒告し、又は500,000円以下の過怠金を課する。
引用:http://www.jra.go.jp/news/201709/091406.html
木幡育也騎手の2017年3月からデビューした駆け出しの新人でした。
現在までの戦績は4勝と伸び悩んでいます。
騎手の禁止薬物である「フロセミド」とはいったいなに?錠剤?粉?作用や副作用は?

引用:http://med.nipro.co.jp/servlet/servlet.FileDownload?file=01510000000HqT9AAK
今回、木幡騎手が服用したとされる「フロセミド」とは、どのような薬なのでしょうか。
腎臓(じんぞう)でつくられる尿の量を増やし(利尿)、体内の余分なナトリウムや水を体外へ排泄(はいせつ)してむくみを解消するほか、血圧も下げます。利尿効果は高く、チアジド系降圧利尿剤が無効だったむくみにも効果がありますが、カリウムの排泄も増え、低カリウム血症を招きやすいので、抗アルドステロン性利尿剤を併用します。
引用:https://dictionary.goo.ne.jp/leaf/kusuri/1590/m0u/
本態性高血圧症・腎性高血圧症・心性浮腫(ふしゅ)(うっ血性心不全)・腎性浮腫・肝性浮腫・妊娠中毒症・妊娠浮腫・悪性高血圧症・月経前緊張症などに使用する薬と言うことですが、このような病気ではなかった場合は、体重を少しでも落とすために利尿作用のある「フロセミド」を使用した可能性もあります。
この薬には副作用もあるようですので紹介します。
過敏症状(発疹(ほっしん)などのアレルギー症状や日光過敏症)がおこることがあります。
肝臓障害・肝機能障害、電解質失調(低ナトリウム血症・低カリウム血症・低クロル性アルカローシスなど)などが現れることがあります。
吐き気・嘔吐(おうと)、胃部不快感、食欲不振、便秘、下痢、口の渇き、ときに、めまい、知覚異常、脱力感、起立性低血圧、頭重感が現れることがあります。
引用:https://dictionary.goo.ne.jp/leaf/kusuri/1590/m0u/
薬が合わなかった場合はかなり強い副作用があるようです。
場合によってはショック症状など命の危険もありそうです。
木幡育也騎手、落馬して骨折?休養?薬との関係は?
今年の3月にデビューした新人の木幡騎手ですが、5月14日の新潟で行われていたレースで落馬していたことがわかりました。
レースでと言いましたが、実際には新潟の地下馬道で馬が暴れ落馬して首の頸椎を骨折して1カ月程入院していたそうです。
6月中旬には退院していたということです。
もしかすると、この首のケガと薬に関係があったのかもしれません。
「フロセミド」はむくみを取る作用もあったようですので、木幡騎手が負傷した首のむくみなどを改善させるために服用した可能性はあります。
しかし、新人とはいえプロの騎手として禁止薬物はしっかりと把握していないといけませんね。
この薬が医師からの処方で服用していたとしても報道で「禁止薬物」などと報道されてしまっては詳しくない私たち一般の国民は大麻などの薬物を使用していたと思ってしまいます。
報道と言うのは間違えた方向に話が進んでしまう場合もありますので気を付けてほしいです。
木幡育也騎手のプロフィールや経歴、成績をWikiで調査!家族全員?父、長男、次男、三男揃って?
今回、薬物の陽性反応がでて騎乗停止処分になった木幡騎手とは一体どんな人物なのでしょうか。

引用:http://p.nikkansports.com/goku-uma/photo/news/00000001/2017/04/15/1808329-1.jpg
<プロフィール>
氏名:木幡育也(こわたいくや)
誕生日:1998年9月21日
年齢:18歳
身長:158.5センチ
体重:47キロ
血液型:B型
出身:茨城県
父親:木幡初広
長男:木幡初也
次男:木幡巧也
所属:美浦の藤沢和雄厩舎
成績:1着4回、2着7回、3着3回、4着5回、5着5回
連対率:0.098(武豊:0.332)
木幡騎手は父である木幡初広騎手の三男であり、長男の木幡初也騎手、次男の木幡巧也と親子4人とも騎手というサラブレッドの家系です。
また、全員現役と言うことでJRAでは史上初と言うことです。
三男と言うこともあり、業界ではかなり注目されていたジョッキーだったようです。
育也騎手の目標の騎手は、モレイラ騎手と柴山雄一騎手だそうです。
柴山騎手も武豊騎手に並んですごい実績の持ち主です。
2017年に騎手免許を獲得した方を調べたら驚きました。
・川又賢治騎手
・横山武史騎手
・富田暁騎手
・武藤雅騎手
・木幡育也騎手
上記の5名と言うことで、騎手の過酷さがわかります。
注目されていたようですが、なかなか結果が出せず、3月のデビューから約1カ月後の4月15日の「オージアイドル号」で初勝利を挙げています。
木幡騎手の禁止薬物使用の訳とは?なぜ?なんのために?
私なりに色々と考えてみました。
まず、木幡騎手は以前に首を負傷した際に、「フロセミド」という薬を申請して使用していたようです。
今回は、医師からの処方ではなく申請せずに独自に入手したという話も流れています。
これで考えられるのは二つであり、一つは一度申請して許可を得ているため大丈夫だと思った。
もう一つは利尿作用があることを体験した結果、使えると思った。
薬物検査で多く使用される方法としては尿検査ですので、薬物が抜けるまで尿を排出してしまえば、検査には引っかからないというのが私の単純な考えです。
また、ジョッキーはボクシングなどのように体重制限があるため、少しでも少なくしようと薬を使用した可能性もあります。
木幡育也騎手の年収とは?JRAジョッキーの年収とは!

引用:http://biz-journal.jp/images/nanakofujita0325.jpg
騎手として活躍できるのは一握りの人物だけと言われている中で、騎手の年収はどのくらいなのか気になっている方々いると思います。
実際はピンキリですが、平均で約年収1000万円と言われています。
武豊騎手のように有名になると年収数十億円とも言われており、騎手の収入だけでなく、スポンサーやCMなどのオファーもくるため夢のある仕事と言えるのではないでしょうか。

引用:http://www.shokugyou.net/cnt/sports_image/keiba/5.jpg
しかし、そこまで行くのには大変な道のりです。
実際の新人の年収は約400万円程でしかも賞金だけではここまで行きません。
基本的に新人の騎手と言うのは、どこかの厩舎に所属してそこで馬の世話や調教などを行います。
他でいうと下積み時代と言うところですね。
そこから勝ち上がって実力を付けることで強い馬からの騎乗オファーが来るという感じですね。
木幡騎手にはここから復活してほしいと思います。
木幡育也騎手の経歴や競馬学校とは?
多くの騎手を夢見ている方々は中学や高校を卒業してJRA競馬学校に入学します。
そこで3年間馬について勉強して晴れて騎手免許の試験を受けることができます。
<JRA競馬学校への入学資格>
・20歳未満
・中学卒業が証明できる
・体重44キロ~46.5キロ以下
・視力が裸眼で左右0.8以上
やはりネックとなるのは体重ですね。
騎手育成学校のJRA競馬学校の目的とは?

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競馬学校は、JRAが騎手の養成を行うとともに、将来、中央競馬の厩(きゅう)舎スタッフ(厩務員・調教助手)を目指す人の教育を行うところです。「学校教育法」などに規定されている「高等学校」や「専修学校」ではなく、「職能訓練校」のような組織にあたります。
引用:http://www.jra.go.jp
学校というくくりではなく、専門の技能を習得する場と言うことですね。
工業高校や商業高校、専門学校のような教育課程があり卒業すると高校卒業の資格と専門の資格が得られるなどの学校とは違うということです。
騎手育成学校のJRA競馬学校の教育や内容とは?

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騎手課程では、実技(騎乗訓練)はもちろんのこと、“アスリート”としての心身を鍛えるための科目(フィジカルトレーニングやメンタルトレーニングなど)や実務的な素養・知識を習得させる科目を学科授業に取り入れることにより、騎手に必要な「心・技・体」のレベルアップ、社会人としての社会適合力の向上をサポートする教育カリキュラムを編成しております。 厩務員課程では、実技(騎乗訓練)に加え、馬の飼養管理や疾病などの基礎知識、中央競馬の円滑かつ安定的施行のもととなる競馬法規などを学習しており、“強い馬”づくりに必要な知識・技能を中心とした教育カリキュラムを編成しております。
引用:http://www.jra.go.jp
ほとんどが馬が円滑にレースに挑めるためのサポーターのような感じですね。
実際に競馬は馬が主役で騎手は黒子ですので、馬を一番に考えて動かないといけません。
その為の訓練をする学校と言うことですね。
騎手育成学校のJRA競馬学校の気になる学費、費用とは?
入学金:39000円
授業料:324000円
騎乗装具や制服など:80000円
食事代:240000円
合計:680000
これは半年の値段です。JRA学校は3年間です。
そう考えると大学の理工学部並みの授業料です。
馬の餌や健康管理費なども入っていると思うので業界では安いのかもしれませんね。
まとめ
JRAから初のドーピング違反として名前を連ねてしまった木幡騎手ですが、今後の活躍に期待されていた分少しがっかりと言うところです。
しかし、私の素人考えでは体重を少しでも減らせるというのは馬への負担が少しでも減らせるというメリットはあります。
しかし、ボクシングなどのように興奮作用のある薬物などは逆に騎手としてはデメリットです。
尿分の勝ち星の確率と今後の将来を秤にかけたら100%将来にかけると思っています。
そのため、今回の木幡騎手の薬物服用は申請することを忘れていたなどの間接的に起こったものと信じたいです。
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