リボ払いの落とし穴、いつの間にか多重債務者に…やばい支払い方法

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近年、現金離れが進んでおり電子マネーやクレジット、デビットカードなど様々な決済方法が登場しています。
その支払い方法のひとつである「リボ払い」が今回注目を集めています。
リボとは英語で「リボルビング」といい、日本語訳では「グルグルと回ること」を意味しています。
名前の通り、リボ払いを支払い方法にすると支払いが終わらない無限ループに入る可能性があります。
よくクレジットや消費者金融で借金を返すために借金をしている多重債務者が年々増加していますが、まさに「リボ払い」もそのような事態になる可能性があります。
国民生活センターでは「リボ払い」に関する相談が年々増加しているとのことで、2006年には197件だった相談が2016年には837件まで膨れ上がっているのが現状です。
リボ払いの実態とは?支払方法はどのようになっている?分割払いとの違いは?

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私も初めてクレジットカードを作った際に支払いを「リボ払い」にしたことがあります。
私が作ったときはイベント中で支払いを「リボ払い」にするとポイントがもらえたため、私も内容を理解せずに「リボ払い」にしたことを覚えています。
「リボ払い」とは簡単に言うと、買い物の金額に関わらず毎月の支払いを一定額にするサービスになっています。
一括で支払えない高級なものを毎月少しずつ払いたいという顧客へのサービスになっています。
例えば、高級時計を20万円で購入しますが、支払いは毎月5000円ずつで済むと言った感じです。
普通だと手が届かない商品でも「リボ払い」なら手に入るということで「リボ払い」を使う人が増えています。
しかし、そこには大きなカラクリがあることがわかりました。
単純に計算すると、高級時計20万円を支払い終えるには40か月必要になります。
だが、そんなに単純ではなかったんです。
クレジット会社にもよりますが、「リボ払い」とは支払いの残高に対して年に平均して15%から16%の利息が付いていることをご存知でしょうか?
毎月5000円を支払っているのと一緒に利息をおよそ2000円ほど払っていることになっています。
単純に40か月で支払いを終えているところを58か月かかり、最後の支払いが終了するまでにおよそ29万円かかることになります。
ある人は、築いたら支払額が300万円を超えていた人もいるそうです。
毎月少しずつ払えるというメリットから次々と商品を「リボ払い」で購入したことで商品の代金と商品の利息をずっと払っていたということになります。
これはもう消費者金融でお金を借りたのと一緒と言うことです。
私も以前消費者金融で100万円程借りたときに、毎月返済していたのですが利息が15%ほどあり少ない金額では一向に返済が終わらなかったという思い出があります。
最初は2万円程で返済していたのですが、最終的に返済ができないと思い毎月10万円程支払っていたことを覚えています。
リボ払いは消費者金融の利息のようにカード会社には大きな収益源

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クレジットカード会社の収益は一体どこからきているのか。私はそこに疑問がありましたが今回の件ではっきりとわかりました。
クレジットカード会社の収益は「加盟店からの手数料」や「利用者の分割やリボ払いの金利や手数料」が主な収入となっています。
その収益のうちで一番収益が多いのが「リボ払い」になります。
最近では「リボ払い」にするとポイントなど特典がもらえると言った宣伝で勧誘を呼び掛けています。
これを目当てに「リボ払い」にして知識のないまま使用しているととんでもないことになることをわかってほしいです。
クレジットカードの支払方法の種類と金利、手数料はどのようになっている?

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クレジットカードには色々な種類の支払い方法が存在します。
・一括払い
・ボーナス一括払い
・分割払い
・リボ払い
基本的にはこの4種類が存在します。
上記のうちで一括払いとボーナス一括払いには金利手数料がかかりません。
他の2種類の分割払いとリボ払いには金利手数料がかかります。
基本的に多くのクレジットカード会社の金利手数料は約15%前後になっており、かなり高く設定されていることを覚えておいてほしいです。
皆さんは「キャッシングや消費者金融」と聞くとどのように思いますか?
私は「危険・借金・ローン」など暗いイメージがありネガティブに思うと思います。
しかし、クレジットカードの「リボ払いや分割払い」と聞いたらどう思いますか?
あまり悪いイメージがありませんよね?
だが、クレジットカードの分割やリボ払いはかなり高い金利負担となっていることをみなさんにはわかってほしいです。
また、もうひとつ問題となるのが返済が長期化する顧客が多いということです。
みなさん「リボ払い」にすると借金をしているという認識が全くないということが挙げられます。
私も「リボ払い」にしていたときは自分が借金をしているとは思っていませんでした。
しかし、支払いを行うにつれて何を支払っているのかという感覚がなくなっていたことを覚えています。
問題点1 返済期間が長期化する「リボ払い」

引用:http://manetaro.com/wp-content/uploads/2015/09/cashing046.jpg
リボ払いは使用すればするほど返済が長期化する支払方法であることを最初に覚えておいてください。
「リボ払い」というのは毎月設定した固定金額を支払っていくシステムですので、返済金額以上の商品を購入していくと借金が膨らむことになります。
分割払いでは支払いを「回数」で返済していくため、5回払いなら5カ月ですべての支払いが完結します。
簡単に表現すると、毎月の返済額を10000円として設定している場合は毎月30000円の買い物をしたと仮定します。
そうなると毎月10000円返済していたとしても利用金額との差の20000円が毎月借金として積み上がっていく計算になります。
これを単純に計算すると、1年間同じ買い物を続けたとすると1年後には240000円に借金が膨れ上がります。
それだけでなく、「リボ払い」は15%の利息が付くので、240000円以上の借金を背負うということになります。
私も現在クレジットカードを使用していますが、毎月20万円ほど一つのカードで使っています。
そして、私が「リボ払い」を利用していた時は毎月固定で30000円支払いにしていたので、毎月170000円借金をしていることになります。
これを繰り返していると返済は長期化して最悪の場合は永遠と借金を返済していかなければならなくなるということです。
問題点2 金銭感覚が狂う毎月固定設定支払いシステム
クレジットカードでの多重債務者の多くはこのシステムで金銭感覚がくるってしまうということです。
毎月いくら買い物をしても支払いが固定されているということが一番の問題点です。
分割払いでは毎月の返済額が大きくなっていくだけですので、焦りが生まれてきます。
しかし、リボ払いの場合は毎月の返済額が一定ですので焦りが出てきません。
過去に大きな買い物をしたことすら忘れてしまうかもしれません。
また、一度甘い汁を吸ってしまった人はそれを手放すことができなくなってしまうというのも問題の一つです。
借金を一度背負った人は同じことを繰り返すと言いますが、まさに上記のことが問題であると言えるのではないでしょうか。
リボ払いをやめるためには…シミュレーション(計算)で直ぐに確認
上記で述べた通り、「リボ払い」にはこのように恐ろしい一面があります。
これにより借金地獄に追い込まれている人が年々増加しているのが現実です。
これだけは覚えておいてほしいです。
「リボ払い」とはただの「借金」です。
借金地獄のループへ足を踏み入れないために「リボ払い」を使っている人は速やかに「早期の一括返済」をすることをお勧めします。
借金が膨れ上がってしまっている場合は毎月のリボ払い支払い金額の上限を上げて返済額を上乗せすることで、借金を少なくしていくことをお勧めします。
今はインターネットで簡単に現在のクレジットカードのシミュレーションができますので、一度試してみるのも良いかもしれません。
まとめ
甘く見ている人がいるそうですが、消費者金融で借りたお金とクレジットカードのリボ払いや分割払いというのはどちらも「借金」と言うことを強く胸に刻んでおきましょう。
そして、もし「リボ払い」を使うのであれば、上限金額を最大にして毎月の一定支払い金額以上の買い物をしないように心がけてください。