北朝鮮がミサイルを発射!日本上空を飛行!

引用:http://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2016/02/magw160218-thumb-720xauto.jpg
北朝鮮がついにやってしまったというところでしょうか。
2017年8月29日午前6時頃に北朝鮮の平壌市順安一帯から東方向に弾道ミサイルを発射しました。
以前までは、日本の領海前の日本海に落下させていたことが多かったですが、今回はついに日本の上空を通過して太平洋に落下したと韓国合同参謀本部が発表しました。
飛距離はおよそ2700キロで最大高度がおおよそ550キロにも及んだということです。
ミサイルは襟裳岬沖の太平洋上に落下
菅義偉官房長官は緊急会見で北朝鮮の弾道ミサイルについて会見を開きました。
北朝鮮は西岸から北東方向に発射されて、北海道上空を通過して襟裳岬東方1180キロの太平洋上に落下したと発表しています。
日本の領土にはミサイルの落下物や航行する船などへの被害は今のところ確認されていません。
朝方のことでしたので、私も驚きましたが、ついに来たかという感じです。
完全にアメリカを標的にしている軌道ですので、トランプ大統領の今後の行動にも注目しておきたいと思います。
北朝鮮のミサイルが日本の上空を飛行したのは2009年以来のこと?
北朝鮮のミサイルについて調べてみたところ、日本上空を飛行したことが過去にもありました。
2009年4月に沖縄の上空を通過して以来とのことです。
この件については、外交ルートを通じて厳重に抗議したとしていますが、毎回抗議していて何の成果もないこの状況では説得力がありません。
安倍首相は官邸でこのように話しています。
「これまでにない深刻かつ重大な脅威であり、地域の平和と安全を著しく損なうものだ」
また、北朝鮮のミサイルについてはこのように話しています。
「発射直後からミサイルの動きを完全に把握しており、万全の態勢を取った」
「いかなる状況にも対応できる緊張感をもって、国民の安全、安心の確保に万全を期していく」
このように話して、安倍首領はトランプ大統領と約40分間緊急会談で北朝鮮にさらなる圧力を加えることで一致しました。
トランプ氏は電話会談でこのように日本と連携すると話したと言います。
「米国は同盟国である日本と100%共にある」
政府はミサイルが発射された日の午前中に首相官邸で国家安全保障会議(NSC)を開き、首相は3つのことを徹底するように話しました。
・国民に迅速な情報提供
・不測の事態に備えて万全の態勢を構築
・北朝鮮の動向を含め情報収集と分析を徹底するよう指示
北朝鮮のミサイルが日本の上空を通過した記録が残っています。
・1998年8月
・2009年4月
この二回は東北地方上空を通過しています。
・2012年12月
・2016年2月
この二回は沖縄県上空を通過しています。
北朝鮮の弾道ミサイルの種類!今回発射されたミサイルはなに?理由は?
北朝鮮が弾道ミサイルを発射した理由は一つしかありません。アメリカへの警告ではないでしょうか。
米韓合同軍事演習もそうですが、アメリカ本土まで届くぞと警告しています。
今回は発射されたミサイルだけではなく、これまでのミサイルも紹介したいと思います。
スカッド・・・スカッドとはロシアがソ連時代に開発した液体燃料一段式の短距離弾道ミサイル(SRBM))であるR-11とその改良型R-17の系統に命名されたNATOコードネーム。北朝鮮での名称は「火星5号」「火星6号」で、射程は300~600kmと短距離のため韓国への攻撃用に用いられる。移動発射機(TEL)は8輪式重野戦機動トラック。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
これは基本的に近場を攻撃するように開発されたと言えるでしょう。
スカッドER・・・スカッドの燃料タンクを延長した射程延伸型。射程1000kmに達し準中距離弾道ミサイル(MRBM)に分類される。韓国だけでなく日本の一部まで届く性能を持ちつつ、スカッド用の発射機で運用できる。北朝鮮側から正確な名称は発表されていない。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
これはスカッドの発展版と考えて良いと思います。
これは発射距離を伸ばしただけでなく、専用の発射台を必要とせず、これまでのスカッドの発射台で運用できるというメリットがあります。
一台で短距離中距離の両方を攻撃出るということです。
スカッド精密誘導型・・・スカッドに操舵翼を装着し精密誘導を可能にしたもの。大きさは従来型スカッドとほぼ同じで、射程は300~600kmの短距離弾道ミサイルと推定される。移動発射機は戦車を改造した履帯式。北朝鮮の発表では海上目標と陸上目標の両方を狙えるとしているが、実質的には対地目標への精密誘導のみを目的にしている可能性が高い。北朝鮮側から名称は公表されておらず、アメリカの報道でアメリカ軍の名付けたコードネームで「KN-17」に分類されたと報道があったものの、後日に試験発射された火星12号をKN-17とする報道が見られ、アメリカ国内のメディアで混乱があるので注意。なお現時点でアメリカの軍当局は公式発表でKN-17が何かとは一度も言及しておらず、混乱は正されていない。(※2017年8月28日追記:スカッド精密誘導型のコードネームはKN-18であると訂正された事が判明。)
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
名前の通り、スカッドミサイルを精密化したものと言えるでしょう!
韓国などの武器関係倉庫や工場などをピンポイントで狙うためのものと言えるでしょう。
トーチカ・・・ロシア製の固体燃料一段式の短距離弾道ミサイル「トーチカ」の北朝鮮版で、北朝鮮での名称は「火星11号」。射程はスカッドよりも短く160km程度。アメリカ軍の公式発表資料では「KN-02」と分類されている。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
ノドン・・・スカッドを大型化した液体燃料一段式の準中距離弾道ミサイル。命名は発見された北朝鮮の地名からアメリカが付けたもので、北朝鮮での名称は「火星7号」。射程は推定1300kmで日本全土を射程に収める。搭載する移動発射機は10輪式重野戦機動トラックで、スカッド用のものより大きな車両を用いる。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
ノドンは報道でもよく名前が出てきたので私でも覚えています。
日本全土を狙えるということから日本にとっては脅威ですね。
ムスダン・・・ムスダンもノドンと同じように発見された地名からアメリカ側が名付けた名称であり、北朝鮮での名称は「火星10号」。旧ソ連の潜水艦発射弾道ミサイルR-27を原型とした液体燃料一段式の中距離弾道ミサイル(IRBM)で、射程は3000~4000kmと推定され、グアムのアメリカ軍基地への攻撃用とされる。ただしこれまで確認された試験発射で発揮された能力ではグアムまで若干届かない。移動発射機は12輪式重野戦機動トラックを用いる。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
火星12号・・・ムスダンのロケットエンジンを変更し燃料タンクを延長した改良型と推定され、液体燃料一段式をそのままに射程はより長くなり、グアムを確実に射程に収めることを目標にした中距離弾道ミサイル。移動発射機はムスダン用と同じ12輪式重野戦機動トラックを用いている。なおアメリカが発見するより早く北朝鮮が存在を公表したため、ムスダンのような地名からのコードネームは付けられていない。またアメリカで番号のコードネーム「KN-17」が与えられたとする報道が一部にあるが、スカッド精密誘導型の方にKN-17の番号が割り振られたとする報道もあり、混乱が生じている。現時点でアメリカ軍の公式発表にKN-17に関するものは無いため報道メディアが勘違いしている可能性が高く、現状ではKN-17という分類を用いることは推奨されない。(※2017年8月28日追記:スカッド精密誘導型のコードネームはKN-18であると訂正され、火星12号がKN-17であることが確定。)
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
移動式と言うのも脅威ですね。どこからでも標的を狙えるというのは非常に怖いものです。
火星14号・・・火星12号を液体燃料二段式に改良した大陸間弾道ミサイル(ICBM)。アメリカ側のコードネームはKN-20。発射実験で発揮された能力からは最大射程6700kmと推定されアラスカまで届く性能を持つ。移動発射機は16輪式重野戦機動トラックを用いている。火星14号の登場以前にこの16輪式移動発射機は複数種類の大型ミサイルを搭載してパレードで姿を見せており、このうちの一つが火星13号(アメリカ側のコードネームKN-08)という名称である事が判明している。火星13号は一度も試験をしないまま、大きく改良された火星14号で試験発射を実施した事になる。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
このミサイルに核爆弾を装着された日にはどの国でも標的にできてしまうということです。
脅威なのは、急速な北朝鮮のミサイル開発の発展です。
私の予想では、どこかの国が北朝鮮のミサイル開発に加担しているのではないかと思っています。
それがなければ、ここまでの技術の向上はあり得ないのではないでしょうか。
また、北朝鮮で脅威となっているのはサイバー攻撃です。
現在は世界でトップクラスと言っても過言ではないそうです。
北極星1号・・・固体燃料二段式の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)。アメリカ側のコードネームはKN-11。潜水艦からの水中発射に成功しているがミサイルのサイズが小さいために射程が短く、このままではアメリカへの脅威にはならない。より大型の潜水艦を建造しミサイルもより大型化していくと重大な脅威に発展する恐れがある。北極星1号のサイズと構成から、中国の潜水艦発射弾道ミサイル「巨浪1」ないし旧ソ連の「RT-15M」が似通っており、どちらかを参考にしているという推測があるものの詳細は全く判明してない。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
私はミサイルの射程ではなく、潜水艦からの発射に成功していることが脅威だと感じます。
潜水艦は隠密で移動できますので、どこから発射してくるか把握するのが非常に難しいです。
もし、アメリカ本土近くからミサイルを発射されたと想定するとアメリカは対応することが非常に難しくなるのではないでしょうか。
北極星2号・・・北極星1号を地上発射型にしたものだが、そのままではなく直径のサイズなどが大型化している。アメリカ側のコードネームはKN-15。搭載する移動発射機は戦車を改造した履帯式で、キャニスター(ミサイル収納容器)からガスによりコールドランチで発射され、空中でロケットモーターに点火する方式。これまで実施された試験発射から射程は1200km以上と推定され、日本攻撃用に用いられる可能性が高い。日本攻撃用のミサイルが液体燃料式のノドンから固体燃料式の北極星に更新されていった場合、発射準備が数分で済む固体燃料式の北極星は発射前に撃破することが非常に困難なものとなり、脅威が大きく増すことになる。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
個体燃料は発射までに時間がかからないというメリットがあります。
今後こちらが主力になった場合は、日本にとっても脅威となるのではないでしょうか。
固体燃料ICBM(重野戦機動トラック型)・・・平壌での軍事パレードに登場。16輪式重野戦機動トラックにキャニスターを搭載して現れ、試験発射も行われていないため、内部のミサイルがどのようなものかは全く不明。キャニスターを使う以上はコールドランチ固体燃料式である可能性が高く、固体燃料でICBM級の射程を狙うのであれば三段式と推定される。北朝鮮から正式名称は発表されていない。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
固体燃料ICBM(トレーラー牽引型)・・・平壌での軍事パレードに重野戦機動トラック型と共に登場。キャニスターの長さが重野戦機動トラック型のものよりも短く、内部に入るミサイルはコールドランチ固体燃料三段式という形式は同じでもサイズが小さいと推定される。なぜ形式が同じでサイズが異なるICBMを同時に開発しているのかは不明。こちらもまだ試験発射は行われておらず、正式名称も発表されていない。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170705-00072958/
こちらは、発射テストが行われていないということから開発段階であることがわかります。
しかし、莫大な資金を費やして同じようなミサイルを開発しているのかはよくわかりません。
ここまでで紹介したミサイルはほとんどがロシア製を改良したものと予想されています。
このことからロシアが開発にも一枚絡んでいる可能性があります。
そのため、中国だけでなく北朝鮮の暴走を止めるためにはロシアとの繋がりを調査して繋がりがあるようなら断ち切らなければなりません。
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