猫に噛まれて女性死亡!原因はマダニの持つウイルス感染?

引用:https://cdn-ak2.f.st-hatena.com/images/fotolife/h/himawari928/20170610/20170610040704.jpg
西日本に住んでいた50代女性が野良猫に噛まれて死亡しました。
その原因となったのが、「マダニ」を媒介としたウイルス感染症を発症したことによります。
今回の事故ケースは初めてのことですが日本では過去にマダニウイルスの感染で5年間で57人死亡していることがわかっている。
国立感染症研究所の調査によるとマダニ感染症になった患者はこれで266人に上り、それらすべてが石川県より西に住んでいる方であることがわかっています。
今現状では東日本で感染した例は出ていないが、気候の変化でいつ生息範囲が移動してもおかしくないと私は思います。
ウイルス感染での死亡を「勉強会」でいきなり発表に波紋!

引用:http://stopbiohazard.com/wp-content/uploads/2014/04/kansenken1.jpg
今回の野良猫に噛まれたマダニ感染症の死亡例は、厚生労働省内での感染症に関する「勉強会」で発表されました。
勉強会がスタートしておよそ30分ほどたったころに、国立感染症研究所の西條政幸ウイルス第一部長が「猫にかまれた後にSFTSを発症した事例が確認されたので報告します」と発言しました。
SFTSとは「重症熱性血小板減少症候群」と呼ばれるもので、主に「マダニ」に噛まれることで発症します。
死亡した女性は野良猫を動物病院に連れていく際に手をかまれてSFTSに感染してその10日後に死亡したと発表しています。
死亡した女性を調べた結果、マダニに噛まれた形跡はなかったということで、弱った野良猫がすでにマダニに噛まれてウイルスに感染していたのではないかと言われています。
発表によると今年に入り、ペットの猫や犬の発症が一例ずつ報告されていたそうです。
これも初めてのケースで厚生労働省の担当者は「新しい”人獣共通感染症”として否定できず、警戒が必要だ」と話しています。
しかし、この重要な話を勉強会で発表したことに波紋が広がっています。
致死率の高い感染症が確認されたということを記者会見などで国民に発表するのではなく、一勉強会で発表するというのは何か意図があったのでしょうか?
マダニ感染症の日本での致死率はなんと21%にも及ぶ?危険ウイルスへの対策はあるのか!
SFTSに感染すると、最大で2週間ほど体内に潜伏して発熱や全身のだるさ、吐き気など症状が出ます。
SFTSとは2011年に中国人研究者が初めて発見した比較的新しい感染症です。
その後、日本や韓国でも確認されました。
新型感染症と言うことから、まだ世間で広まっておらず、今後世界中に拡大する可能性がある非常に危険なウイルスだといえます。
21%の確率で死亡するというのは、現代では非常に高い死亡率だと私は思います。
日本初の感染報告は?どこ?気になる致死率は?
日本で初めてSFTSの感染がわかったのは平成25年になります。
それから現在までで266人の感染が確認されています。
このSFTSに感染した場合は有効な治療薬は現在存在せず、致死率は21%にも及びます。
致死率の高い感染症のため、「殺人ダニ」とマダニは呼ばれています。
韓国に至っては致死率が46%と約半分という恐ろしい病気として浸透しています。
また、中国は韓国ほどではありませんが12%ほどの致死率があります。
中国と韓国では血液感染とみられる人間と人間との感染事例も報告されており、今後の世界的拡大も恐れられています。
日本で感染者の多い地域はどこ?今後の広がり範囲は?

引用:http://i.huffpost.com/gen/3387852/thumbs/o-MADANI-570.jpg?7
日本でのマダニに関しての感染症が多いのは西日本に集中しています・
・宮崎県 43人
・高知県 26人
・鹿児島県 26人
・山口県 23人
・愛媛県 23人
・広島県 21人
・徳島県 21人
これを見ると日本の下側地域に集中しています。
私の考えでは東日本より少し温暖な地域であることから、マダニ感染症は暖かい地域で発症する可能性があると思っています。
しかし、このまま地球温暖化が進めば発症地域も徐々に拡大していく可能性もあります。
また、西條氏の見解は「東日本に患者がいないというわけではない。実際には診断に至っていないのかもしれない。東日本での認知度が低く、今後患者が出てくる可能性がある」と説明しています。
マダニの活動期間は夏であり、河川や草むら、葉っぱ、枝などあらゆる場所に生息!旅行期間も対策が?

引用:http://www.sansaibooks.co.jp/wp-content/uploads/2017/05/tick-infection-season.jpg
マダニが活発に活動するのは5月から8月にかけてです。
現在は西日本でのみ感染が確認されています。
それはタカサゴキララマダニという品種が西日本にしか生息しないということで、フタトゲチマダニは本州全域に生息しています。
また、マダニは河川敷や草むらにも生息しており、特に子供などは公園などで遊んだ際にかゆみなどを感じたら病院に行かれることをおすすめしています。
私も良く公園などで遊んでいて体がかゆくなったことがあります。
今更ですが、それが「マダニ」によるものだった可能性があることを知り非常に怖くなりました。
どこに危険が潜んでいるかわかりませんので、何か体に異常があった場合は速やかに病院を受診した方が良いと私は思います。
今話題の「ヒアリ」よりもヤバい!危険なSFTSウイルスの正体は?

引用:http://turedurenaru3.up.seesaa.net/image/hiari-thumbnail2.PNG
私が一つ安心したのは、SFTSウイルスをもった「マダニ」は主に森林などに生息しており、屋内に生息している「イエダニ」などからは感染しないということです。
家でも感染する恐れがあると言われたら一日中部屋を掃除しなければならないと思いました!(笑)
今回の「野良猫に噛まれて女性死亡」というニュースに対してネットでは、
「野良猫こえー」
「ヒアリよりよっぽどやばい」
「猫の屋外飼育は全面禁止」
「餌をやるな」
「糞尿をだれが片づけてると思っているんだ」
などの猫に対する誹謗中傷が目立ちました。
しかし、根本からすると私は少し違うと思います。
その野良猫を作りだしたのは誰だ!と問いたいです。
それは人間が野良猫を作ってしまい、野良猫は好きでSETSウイルスに感染したのではないのに、なぜこれだけたたかれなければならないのでしょうか?
近年、野良猫への餌やり防止条例が各地域で作られています。
また、京都市では注意勧告や命令を守らずに条例を無視した場合、5万円以下の罰金を支払う条例ができました。
それだけ深刻な問題になっているということですね。
最近報道されていますが、「鳩の餌やりおじさん」が話題になりました。
市などが注意勧告をしても一向にやめようとしないおじさんで、メディアなどにも水をかぶせきたり、油らしきものを投げつけてきたりと連日報道されていました。
なぜ、鳩に餌を与え続けるのかは謎めいていますが、最近はこのように過去の栄光からなのか人の言うことを聞かない高齢者が多いと私は感じます。
某企業から公表された電車でのクレーム年齢統計が発表されました。
それによると、圧倒的に「バブル」を経験した人たちの年齢が連なっているのを見て、「ゆとり」と言っている場合ではないと私は感じました。
逆に若い人たちの多くは「話せば理解してくれる」という意見がありました。
私の個人的意見ですが、「バブル」を経験している年代と言うのは、まず言うことは聞きませんし自分中心、いわゆる自己中心的であると私は感じました。
罰金条例に関しては、さすがに動物愛護団体から反対意見があり見直しとなりましたが、今回の野良猫からの死亡例から京都市のような罰金制度のある条例が各地域から出てもおかしくありません。
「ヒアリ」の危険性を語る!東尾理子氏が留学時代に遭遇した脅威!

引用:https://lpt.c.yimg.jp/amd/20170529-00000128-dal-000-view.jpg
プロゴルファーでタレントの東尾理子氏が米フロリダ留学時代にヒアリに遭遇したことを自身のブログで語っています。
フロリダ大学には日本で大騒ぎになっているヒアリがたくさんいたそうです。
ゴルフ場にもたくさんヒアリがいたそうで、アリ塚の近くにボールがいった際、スタンスで踏みそうな場合は無罰でボールを移動してよいというローカルルールまで存在したそうです。
そう考えると「ヒアリ」が地元でも脅威だったことがわかります。
また、こんなエピソードも紹介しています。
「気が付かずにアリ塚を踏んで球を打ってしまった」
「フィニッシュする頃に足には数十匹ものヒアリが登っていて、靴の中も、ソックスの中までも入りこんでいて、大慌てでその場で靴もソックスも脱いではたいて落としていた」
その時、地元の人から「噛まれた時は本当に痛くて腫れ上がって、何か所も刺されてたら病院行きだから気を付けてね」と言われたそうです。
地元の人間が「病院に言ってね」と忠告するほど脅威だということですね。
あれだけ小さなアリが脅威と言うのもすごいことです。
それを考えると、日本で見つかってしまったことについては非常に問題と言えます。
また、外来種の特徴として非常に繁殖能力が高いというのが問題ですね。
何の対処もしていなければあっという間に日本全土に繁殖するのが外来種の特徴と言えるのではないでしょうか。
「殺人ダニ」の恐怖!噛まれて数日で脳炎で死亡例が…対策は?
夏は屋外でレジャーを楽しむ人も多いと思います。
海では波や熱中症、毒生物などの危険なものがあります。
山では落石は川の増水、肉食動物などの危険がありますが、危険はこれだけではないということです。
北海道の40歳男性が草むらで何者かに噛まれて死亡しました。
その死因で問題となったのは、噛まれてから死亡までの期間が非常に短かったということです。
その男性は、草やぶである生物に噛まれ、その後に発熱や意識障害、髄膜炎などを引き起こして入院して死亡しています。
道保険福祉部や札幌市保健所、専門家の発表によると「体調など様々な個人要因が重なったのだろうが…」と驚いていたそうです。
その死亡の原因となったのが「ダニ媒介脳炎」のウイルスを持ったマダニでした。
若いからと言って油断していると危ないと専門家は説明しています。
どれだけ抵抗力がある若者でも噛まれたときの体調やウイルスの量によって重症化しますし、死亡する恐れもあります。
人によっては、今回の男性のように数日から数週間で死亡する可能性がある非常に危険なウイルスだといえます。
私はこのような話を聞いて、今後体に異変があったらすぐに病院を受診するようにしようと誓いました。
これまでは、病院が嫌いで何年も言っていなかったのですが、これを気に改めたいと思います。
「ダニ媒介脳炎」のウイルスを持つマダニは島根でも見つかっています。
と言うことはこのマダニの危険性は全国にあるということです。
また、このマダニは比較的涼しい環境を好むということで山登りやゴルフのプレー環境などが危険とのことですので、まず肌を露出する服装をしないことが重要になります。
そして、草むらなどには近寄らないことが予防対策の一番重要な方法になります。
「殺人ダニ」マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」への対策と注意点!

引用:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hcdc/sfts-yobou.html
これまでに紹介していきマダニの感染症ですが、どのように対策すればよいのでしょうか?
それはマダニの生息場所や活動時期などを把握しているだけでも大きく違います。
まず、基本として感染症にならないためにはマダニに噛まれないことが重要になります。
そして、マダニの活動期間は春から秋に多く活動しています。
その為、レジャーなどで森林や草むらなどに入る際は十分注意が必要と言うことです。
草むらなどに入る際は、半そで短パンなど肌が見える格好は控えて、長袖長ズボンを着用してできればシャツはズボンに入れて靴下は長靴の中に入れるなど完全防備をした方が良いのではないでしょうか。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とはいったい何?まとめてみた!
死亡例も出ているSFTSですが、具体的にどのようにして、またどのような症状?疑問が多いと思いますのでまとめてみました。
SFTSとは一体何?
平成23年に発見された新型の感染症で主な症状は発熱などで重症化しやすく、死亡する場合も少なくないとされています。
日本では平成25年に初めて感染が確認された比較的新しい感染症と言うわけです。
その為、現在も存在を知らない人が多く今後拡大の恐れがあるものの一つではないでしょうか。
どのように感染する?何感染?
気になるのが、どのように感染するのかですが、主にSFTSウイルスを所有しているマダニに噛まれることで人に感染します。
感染した患者の血液や体液などの接触感染やウイルスのかかった動物に噛まれることで感染するという報告もあります。
その為、感染が拡大するスピードはかなり速くなるのではないでしょうか。
このような症状が出た場合速やかに病院を受診!
ウイルスの潜伏期間は1週間から2週間です。
このような症状がでたら、すぐに病院に言ってください。
原因不明の発熱
食欲低下
嘔気
嘔吐
下痢
腹痛
より重症になると
頭痛や筋肉痛
意識障害やけいれん、昏睡
リンパ節の腫れ
などを引き起こします。
マダニのすべての情報を提供!
最後に簡単にマダニについてお話しします。

引用:https://i1.wp.com/xn--kckg0bxdl0n2b7g.com/wp-content/uploads/2015/05/madani-iedani.png
ダニと言っても一般的に食品などに生息する「コナダニ」や衣類や寝具などに生息する「ヒョウダニ」などの家庭にいるダニとマダニは全く異なります。
マダニは固い外皮に覆われており大型で目視でも見えるほどです。
また、家庭ではなく主に森林や草むらなどの屋外に生息しており、全国に居ます。
品種にも寄りますが、マダニは暖かい気候の時に活発に行動することがわかっています。
その為、夏などにキャンプなどをする方などは十分注意が必要と言うことです。
実際にマダニに刺されている写真がありますので紹介します。

引用:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/image/83836.jpg
まず、一度噛みついたら離れないのが特徴ですね。
これだけ小さいため刺されたことにも気づかないです。
血液を吸引し終わると自然と落ちていきます。
皮膚を出さないことが重要と言うわけです。
まとめ
今回紹介した危険はごく一部になります。
夏休みなどでいろんなところに出かけると思いますが、その場所その場所で危険なものが違いますし、対策も違います。
その為、出かける前にその場所について簡単に調べておくことがとても重要なのではないでしょうか!
一人一人が対策をすることで未然に事故を防いで楽しいバカンスになると私は思います。
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